西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

「数値を見たけど、なぜ財政危機になるのか分からない...」という質問を頂いています。というわけで補足の説明をば。

2023-09-28 17:22:30 | 市政全般に関連すること

継続してブログや活動報告をご覧頂いている方々にはご承知の通り、本市の財政状況については、過去のブログでも市政報告でも定期的に取り上げてきました。
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が正直なところ、あんまり芳しい反響を頂いた記憶はないんですよね。
自治体の財政的な話は小難しくて分かりにくいですし、そらそうやわな...と思ってきました。

ところが、市が「西宮市の財政状況がきわめて危機的!と認めた...」とお伝えした前回ブログには、かなり強めの反響がありまして。
3日間でPVが約7,000、UUが約3,000は、平常時の概ね1.5~2倍ですね。
やっぱり、こんだけ「えっっ!?」という話だと、自ずと興味・関心を持たれる方も多くなるんやな…と。
こんな話、ない方が良いに決まっているんですけどね。。。
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【ご参照】
「最悪の場合、令和7年度に予算を組めなくなるかもしれない」ってどーゆーこと???そんなん、すぐじゃないですか。。。@前回ブログ

で、この記事について投稿後、複数の方から「決算の数値や資料を見ても、そこまで危機的な状況というのがよく分からない。もうちょい詳しく!」という趣旨のお話を頂きました。
そりゃ、そうですよね。
西宮市の決算数値や、それに関わる資料をざっと見る限り
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●地方公共団体の財政力を同じ尺度で測るための指数とされる「財政力指数」は中核市平均より高い(=良好)
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●一般会計・特別会計を足した全体の事業規模・約3,000億円に対して、市の貯金にあたる基金残高は400億円を大幅に超える
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●将来負担比率など、自治体の財政状況を示す一般的な指標からも特段の問題があるとは思えない
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等、むしろ「これで、なんで財政危機とか言ってんの???」と思われる要素が多々あるわけですし。

では、なんで、こんな話になっているかといいますと、単純に「このままでは基金がなくなる...」ということなんですよね。
ものすごくザックリまとめると
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●上にあげた基金のうち比較的、自由に使える財政・減債基金はR4末で約240億円
(他の基金については使途が限定されており、財源が足りないから...ということで簡単に取り崩したりできない)
→R5決算は50億円程度の基金繰入を想定
→R6・7予算は100億円程度の基金繰入を想定
(途中で資金が足りず、事業を実施できなくなる事態を避けるため、予算編成時点では事業費に余裕を持たせる必要があり、結果、基金繰入額も膨らむ傾向にある)
(R7予算はR6決算が確定していないため、R5決算+R6・7予算の合計となる

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●基金残高は、240-50-100-100で-10となり、R7予算編成時点で基金が底をつくこともありえる...
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という話と受け止めています。
ちなみに、これらの想定は
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●近年の予算編成は巨額の基金繰入を前提としている
→R5予算は9月補正時点で100億円以上の基金繰入を想定しており、R6・7についても、この傾向が大きく変わる可能性は低い
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ことから、市の財政当局と話し合った内容も踏まえ、私がそう考えているという内容なので、悪しからず。
当たらずと言えども遠からず、という感じかと。

また「じゃあ、そもそもなんで、そんなことになるわけ???」という疑問もあろうかと思います。
これについては、私は
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●人件費の高さに起因する財政の硬直性が最大の要因
→いつ、これに起因する財政危機が起こっても不思議ではなかったが、昨年度・一昨年度は様々な特殊要因があり、そうした実情が見えにくくなっていた...
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ということだと受け止めています。
なお「人件費の高さに起因する財政の硬直性」云々については、以下をご覧下さい。
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【ご参照】
きわめて厳しい状況にある本市の財政状況。まずは職員数の削減に取り組むべきです! @2018年9月のブログ

で、どうも、市は「財政難だから、市民サービスも切りまくる!」的な方向に話を持って行きたがっているように感じてなりませんが、そんなことは断じて許されませんよ。
そもそも、ここまで厳しい状況に陥ったのは、我々の再三の指摘にも関わらず、根本的な問題から目を背けてきたから。
どう考えても、真っ先かつ徹底的にメスを入れるべきは人件費なので、そこんところ、よろしく!

今後の推移を厳しく監視すると共に、市が無茶な対策を進めようとするならば厳しく対峙してまいります。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2023-10-03 12:30:22
いつもブログ拝見しております。
子どもの通う西宮市の小学校では給食のエプロンが共用で、1週間ごとに洗濯し持たせます。
このエプロンが共用であるのには何か理由があるのでしょうか?
PTAでエプロンの修繕を行なっていますが、そもそもエプロンは個人のものを持参すれば洗濯やアイロンも慌てずにできるのになと…
子どもが複数小学生だと小さなことですが大きな負担です。
これ、何とかならないでしょうか…
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コメント頂き、ありがとうございます。 (しぶや祐介)
2023-10-03 17:09:03
>Unknown様

エプロンが共用からスタートしている最大の理由は、保護者の金銭的負担を避けるためというところにあるそうです。
一方で、近年はご相談の趣旨はもちろんコロナ下での感染抑止や、いわゆる「香害」の問題もあり、個人持ちに変えている学校・学級も少なからず存在するようです。

教育委員会に確認したところ「必ずしも、学校・学級で一律の運用になっているわけでもない。各学級で相談を受ける形ことは可能なので、まずは担任にご相談頂ければ」とのことでした。
一度、その形でご検討頂くということで、いかがでしょうか?

取り急ぎ、回答とさせて頂きます。
そして、いつもブログをご覧頂いているとのこと、感謝申し上げます。
コメント頂き、ありがとうございました。
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Unknown (Unknown)
2023-10-12 17:22:29
わざわざご回答ありがとうございます。恐れ入ります。
金銭的負担ですか…このご時世、お安く子供用エプロンを手に入れるのはそんなに難しくはないと思うのですがね。。
また、担任への相談になるとのことですがみんなが白衣の中1人だけ個人エプロンは子どもが嫌がると思うのでやめておきます。
西宮市全体でいつか見直されると良いなと思います。
このような小さな一個人の愚痴のような相談に貴重なお時間をいただき感謝いたします。ありがとうございます。
返信する
ご相談頂く価値はあると思います! (しぶや祐介)
2023-10-13 17:40:15
こちらこそ貴重なご意見ありがとうございます。
担任にご相談いただければ「みんなが白衣の中1人だけ個人エプロン」ということではなく、「これを機に、全員が個人エプロン」ということになる可能性も十分あろうかと思います。
よろしければ是非ご検討下さい。

改めて、コメント頂き、ありがとうございました。
返信する
Unknown (西宮市民)
2023-12-13 19:46:34
財政が危機的状況と聞いてとても驚きました。
我が子が通う小学校では教員が不足、1クラス4月から長い間担任が不在でかわるがわる教員が入る状況でした。また、今年は全体を見るはずだった先生が
担任をせざるを得ない状況になっています。
どこの学校かはお調べになるとすぐに分かるかと思いますが、複数の学校でないことを祈るばかりです。
人員削減と声高に叫ぶと、こういったところの人員が削減されないかと非常に不安です。
子供の教育も危機的状況です。
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コメント頂き、ありがとうございます。 (しぶや祐介)
2023-12-14 17:54:49
>西宮市民様

住みたいまちNO.1と言われることが多く、一昨年度・その前年と連続して過去最高の黒字を計上した西宮市。
財政が危機的状況と聞いて驚かれるのは当然のことと思います。

私にも小学校に通う2人の息子がおり、学校の厳しい状況を耳にする機会は、非常に多いです。
残念ながら、ご子息の通う学校の状況はその学校だけの問題ではなく、かなり広範に起きていると聞いています。
私も強い問題意識を持っております。

一方で、市立小中学校の教師は兵庫県の職員であり、市に直接できることには限界があるというのが正直なところのようです。
また同様の理由から、市の財政状況が厳しいことによって教職員が削減されることはありません。
こちらについてはご安心頂ければと思います。


貴重なご意見を頂戴したことに御礼申し上げます。
コメント頂き、ありがとうございました。
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