本日までの総務常任委員会および決算特別委員会で、人事院勧告による市職員の賃上げに関する議案の審議と採決が行われました。
私と、日本維新の会・西宮市議団に所属する議員さんは反対しましたが、その他の会派所属議員さんは賛成し、当該諸議案は賛成多数で可決されました(委員長は採決には加わらず)。
この結果から事実上、人事院勧告を反映し、市職員の賃上げ実施が決まりました。
ちなみに人事院勧告は、4月の民間企業の状況調査結果を踏まえて、年の後半に行われるもの。
なので最近、民間大手企業の多くが妥結している旨、報道されている高い水準での賃上げ結果は、今年後半に行われる人事院勧告に反映されることになります。
その点、誤解なきようにお願いします。
さて本題。
今年1月の総務常任委員会で、
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●市役所本庁前をきれいに整備すると共に、駐輪できないようにする
→通勤用自転車の不正駐輪などを排除することで、来庁者用駐輪場は市役所本庁舎のごく近くで確保可能
→「ウォーカブルな空間」をつくることで国の補助や、企業版ふるさと納税を活用することが可能になり、従来、考えていたより安価に施工可能
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という説明を受けていたのですよ。
ちなみに施行後のイメージはこんな感じだそうな。
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で、この内容については施政方針でも触れられていたので、きょうは、そこに関する質疑をご紹介します。
それでは、どうぞ。
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【質問】
「市役所本庁舎周辺地区では、ウォーカブルなまちなかづくりを進めることとし、本庁舎前の空間について、居心地がよく、フレキシブルに活用できる、魅力ある空間へのリニューアル工事を実施してまいります」とのことでした。
当該地区においてウォーカブルなまちづくりを推進しようとするなら、単に市役所前を整備するだけでは十分な成果は期待できず、周辺地域全体を魅力的な空間にすることが欠かせません。
そうした観点から、市として取り組む内容をお聞かせ下さい。
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【答弁】
市役所本庁舎周辺エリアは、2019年公表した「本庁舎周辺再整備ビジョン」素案の基本方針において、居心地が良いまちなかの形成を目指すこととしています。
本エリアは、市役所本庁舎だけでなく、阪神西宮駅やバスターミナル、エビスタ西宮、アミティホール、六湛寺公園など、多くの人が利用する施設が集積しており、西宮北口駅周辺と並ぶ本市の都市核の一つです。
さらに、今後、民間主導の駅前再開発や県立病院跡地活用などが予定されており、街並みや人の流れが大きく変わろうとしているエリアでもあります。
エリア内にあるこれらの多様な施設や開発による効果がそれぞれの施設にとどまるのではなく、エリア全体で相乗効果を発揮するためには、訪れる人々が居心地よく歩き、集えるウォーカブルなまちなかづくりが必要です。
このウォーカブルなまちなかづくりには、道路や公園などの歩行者スペース・滞留スペースの充実とあわせて、歩道に面する建物の1階部分が、まちに開かれたオープンなつくりであることが重要です。
今後行われる駅前開発や県立病院跡地の開発協議において、より開かれたウォーカブルな街並みとなるよう協議・誘導するとともに、道路や公園などの公共施設の改修などを実施し、ウォーカブルなまちなかづくりを進めたいと考えています。
新年度に予定している市役所前空間のリニューアルは、本庁舎地下駐車場屋上防水工事を実施するタイミングとあわせて、自転車置場中心の利用から、市民が安心して歩き、過ごせる快適な滞留空間への転換であり、今後のウォーカブルなまちなかづくりを先導するパイロット事業です。
この市役所前空間のリニューアルに続き、市民祭りや大小の市民イベントが多く開催されている六湛寺公園のリニューアルを実施し、市役所本庁舎周辺のウォーカブルなまちなかづくりを進めたいと考えています。
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【意見・要望】
よく分かりました。
新年度に予定されている市役所前空間のリニューアルは、あくまで市役所前が綺麗になるだけのことと受け止めています。
周辺地区全体を「訪れる人々が居心地よく歩き、集える」、そんなまちに近づけるよう、費用を最大限、抑えることを前提に、示された考えに基づき、今後の取組を進めて頂きたいと思います。
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基本的に毎日、自転車で通勤してる私が言うのもなんですが、市役所本庁舎前に自転車が大量に並んでいる現状の姿は、あまり見栄えがいいものではありません。
実際、他市に視察等に行っても、西宮市役所のような状況になっているところは、あまり見た覚えがありません。
企業版ふるさと納税や国費を活用し、安価に進めることができるというのも魅力的な話。
著しく老朽化が進む中、どのみち修繕はしなけりゃならないわけですし、こういう形で費用を抑えつつ実施できるのは良いことだと思います。
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※現在の市役所前※
という内容をご紹介して、今日のブログはこのへんで。
それでは失礼いたします。
こちらこそ、いつもご覧頂き、ありがとうございます。
①についてですが、賃上げの内容は、職位に応じて1000円~11000円のベースアップというものです。
若年層が中心ですが、高齢層も例外なく実施されるところが問題だと考えています。
なお賃上げは昨年4月に遡及して実施されることになっており、ベースアップであることから「成果を上げている頑張っている職員さん」にというよりは、一律に近い形となります。
私も、こういった点にこそ大きなメスを入れるべきと考えていますが...
②については、駐輪スペースは市役所西側や議会棟北側・正面玄関南側等に計約230台分を確保すると共に、職員専用バイクスペースを池田庁舎地下に約120台分確保するとのことです。
なお「通勤用自転車の不正駐輪」は市役所職員ではなく、阪神西宮駅等から電車で別の駅へと通勤している方のことを指しており、「駅利用者の違法駐輪により、市役所を利用する方の自転車やバイクの駐輪スペースが不足する事態を防ぐための取組も合わせて行う」旨、説明を受けております。
またアミティホールでのイベント開催時に駐輪場が不足する場合、市役所前線東側敷地を仮設の自転車置き場として使用する等の対策も講じる考えとのことです(なおアミティホールについては現地建て替えの方針ですので、その点、ご注意下さい)。
以上の対応により、駐輪場の確保は可能であること、合わせて不正駐輪の排除にも力を入れていくこと、説明を受けていますが、今後の事態の推移にも注意してまいります。
以上、回答申し上げると共に、貴重なご意見・ご質問等、頂戴したことに感謝申し上げます。
コメント頂き、ありがとうございました。
①賃上げは、一般企業のように具体的に言って的に一律何円ベースアップのような具体的な形で審議されているのでしょうか。澁谷議員がおっしゃるように、賃上げ自体には反対です。しかし、今年後半にもう上がると決まったのであれば、仕組みを作って一律でなく成果を上げている頑張っている職員さんが多く増えると嬉しいと思います。
②市役所前のウォーカブルプランですが、近くに駐輪場の数はどのくらい整備されるのでしょうか。市役所周辺が駅近であっても、電車やバス、歩いて行くには、遠いので自転車でという方々も居ると思うのです。
Xには、通勤用自転車の不正駐輪とありましたが、市役所職員の方々は通勤方法は手続きなく自由でそんなにたくさんあるという事でしょうか。
アミティホールは将来的には駅前に移転のようですが、市内の学校イベントや習い事のイベントで利用する際に自転車利用がとても多く、今は市役所前に皆さん駐輪されています。
他市ですが、せっかく駅前を広場にしても違法駐輪が多く、後からたくさん一時利用駐輪場を整備した駅も見たことがあります。
歩く方や見た目を重視するのは良いですが、違法駐輪が増えない仕組み作りは先に作って、ウォーカブルとセットで資料に公表していただきたいです。