先日のブログでも書いたとおり、「検討」と「研究」では大違いなんですよ。
という前提の下、今回のブログはご覧頂ければ、と。
ちなみに↓タイトルのネタ元は、言わずと知れた(?)こちら。↓
【ご参考】ザクとは違うのだよザクとは@ガンダム
てな与太話はさておき、昨日の前段説明×病児&病後児保育についての具体的な質疑の内容です。
それでは早速どうぞ。
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【質問①】
病児・病後児保育施設の増設についての考え方と、今後の計画はどうか?
↓
【答弁①】
~前略~ 本市では、現在、病児保育と病後児保育を、民間施設でそれぞれ1か所ずつ開設し、いずれも1日2,000円で、ご利用いただいているところですが、本年3月に策定した西宮市子ども・子育て支援事業計8画において、病児・病後児保育事業の利用は、今後も増加していくものと見込んでおり、市としては、現状の2か所の施設だけでは今後の需要に応えることは難しく、また利用しやすい地域の偏りもあることから、施設のさらなる拡充が必要であると考えております。
【質問②】
病児・病後児保育に対する需要に応えるためには施設型だけに頼るのではなく、預かり型や居宅訪問型等、多様なサービスの充実が必要と考えるが、市の見解はどうか?
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【答弁②】
施設型による整備が、施設数の制約や地域的な制約を受けやすく、また、保護者の利用しやすさに地域格差を生じやすいのに対して、居宅訪問型の病児・病後児保育の場合は、これらの制約等を受けにくく、また、保育者が直接ご家庭にお伺いするため、病気の子どもの長距離の移動がなく、負担も少ないことから、有効な手法の一つであると考えております。
【質問③】
東京都北区・文京区等で実施されている居宅訪問型の病児・病後児保育に対する助成を本市でも検討するべきと考えるが、どうか?
↓
【答弁③】
東京都北区や文京区等で実施されている居宅訪問型の病児・病後児保育に対する助成についてですが、この制度は、居宅訪問型の病児・病後児保育を利用した保護者に対して、利用料の一部を補助するものであり、北区では、保育施設に在籍している児童を対象に、1時間の利用につき1,000円補助し、文京区では、小学校3年生までの児童を対象に、利用料の半額を補助しております。
なお、いずれの区においても、年間の補助限度額は別途設定されています。
東京都特別区で実施されている、これらの方式は、利用者にとっては、各々のご家庭の事情等に応じた最適な事業者を選択できるメリットがあり、本市が居宅訪問型の病児・病後児保育を導入するにあたって、検討すべき有効な手法であると考えております。
市といたしましては、今後の病児・病後児保育機能の充実に向けて、これまでの施設型の充実と併せ、今回ご提案いただいております居宅訪問型の導入などについて他都市における先行事例等を参考としながら、検討してまいりたいと考えております。
【まとめて要望】
病児・病後児保育については、『施設のさらなる拡充が必要であると考えて』いることをご答弁頂きました。
また『居宅訪問型の病児・病後児保育』については『有効な手法の一つであると考えております』とした上で、東京都北区・文京区等で実施されている『居宅訪問型の病児・病後児保育に対する助成』の導入について『利用者にとっては、各々のご家庭の事情等に応じた最適な事業者を選択できるメリットがあり、本市が居宅訪問型の病児・病後児保育を導入するにあたって、検討すべき有効な手法であると考えて』いることをご答弁頂きました。
高く評価します。
市長も議員時代から仰っていたことですが、行政にとって重要な責任の一つは選択肢を提供することです。
居宅訪問型サービスの重要性は言うまでもありませんが、施設型やファミサポで行われていた預かり型の充実も、同様に重要な施策であろうと思います。
ご答弁頂いたとおり『今後の病児・病後児保育機能の充実に向けて、これまでの施設型の充実と併せ』『居宅訪問型の導入などについて他都市における先行事例等を参考としながら、検討して』頂きたい。
そして、できるだけ早期の助成制度導入に踏み切ると共に、施設整備等、他の課題にも積極的に取り組んで頂きたい。
要望します。
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ね、いい感じだと思いませんか?
というわけで、今日のブログはこれまでで。
それではボチボチ、委員会の傍聴に行ってきます。
現在、絶賛、夏風邪中。
くそー、今日は大事な呑み会なのに。。
むう、結構しんどいぞ。。。
て言うか、ここ最近、こうゆうのが充実しているのが原因か。。。。
と、そんなボヤキはさておき一般質問のご報告の続きなど。
これ今回、一番「よっしゃ!!!」という内容になった質疑なのですよ。
この内容については、興味・関心を持って頂ける方も多いはず!
というわけで早速、始めます。
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続いて、病児保育・病後児保育機能の充実についてです。
その前段として、まず病児保育・病後児保育について説明いたします。
基本的に保育園は病気になったり、大きな怪我をしたりした子供を預かってはくれません。
いろいろな理由がありますが、その主なものは
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
●集団保育の場において他の子供たちに病気がうつったら大変
●保育士は医療の専門家ではなく、病気や怪我を適切にケアできない場合もある
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
というところに集約することと思われます。
こうした理由がある以上、保育園が病児・病後児を受け入れることができないのはやむを得ないと言えるでしょう。
しかしながら、こういった状況があるために、子供が病気にかかったり、熱を出した、あるいは大きな怪我をしたという場合の多くにおいて保護者が欠勤して子供を見ざるをえない。
仕事に遅れて行ったり、早退したりして対応せざるをえない。
こういったことが起きています。
これは非常に重要な問題であり、このような時に病気・怪我の子供を見てくれるのが病児保育、回復期にある子供を見てくれるのが病後児保育です。
↓資料③をご覧下さい。↓
本市が提供している病児保育ルームは阪急門戸厄神駅近くの林田町に位置し、一日の利用定員が6名の「つぼみの子保育園病児保育ルーム」のみです。
また病後児保育ルームは阪神鳴尾駅近くの上鳴尾町に位置し、一日の利用定員が2名の「明和病院内病後児保育ルーム」しかありません。
立地・定員いずれの面からも、この二施設だけで市内の病児・病後児保育への需要に応えることが不可能なのは明らかです。
また市は、施設型とは異なる病児保育機能として、にしのみやしファミリー・サポート・センター(以下ファミサポと言います)を活用してきました。
しかしながら本年9月以降、ファミサポの病児保育機能も停止されることになりました。
ファミサポ提供会員の家族内感染に対するリスク、提供会員が看護士・保育士資格を持っていないにも関わらず、病気の小さな子供を預かることへの不安感やリスク等を考えると、サービス停止は、やむを得ないと私も思います。
しかしながら『「子育てするなら西宮」の名にふさわしいまちづくり』を考えたとき、ただでさえ乏しい病児・病後児保育機能の更なる弱体化は避けるべきです。
そこで今回、私は東京都北区・文京区等で実施されている「病児・病後児保育(居宅訪問型)利用料金に対する助成制度」を本市でも導入することを提案します。
これは
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
●保育施設に在籍している児童が病気になった際(あるいは病気からの回復期にある時期)
●民間のベビーシッター事業者等が実施する、家までやってきて病気や怪我の子供を見てくれる居宅訪問型サービスの利用に対して
●利用費用の一部を市が助成する
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
という制度です。
居宅訪問型の病児・病後児保育には
★★★★★★★★★★★★★★★★
〇病気のお子さんが慣れない環境で過ごすのではなく、住み慣れた我が家で保護者の帰りを待つことができる
〇保護者にとっても「出勤前に施設に預けに行く」「終業後、帰宅前にお迎えに行く」という負担が減る
★★★★★★★★★★★★★★★★
等、様々な利点があり、本市においても同様の制度の導入を検討するべきです。
それでは以上の内容を踏まえて三点質問します。
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てな内容です。
具体的な質疑については、また別途ということで。
それでは失礼いたします。
本日、全国市議会議長会から永年勤続表彰×10年を頂きました。
↑一緒に15年の勤続表彰を受けた野口議員&(後列右から)市長&議長&副議長と記念写真↑
そうですよね、もう10年以上も経つんですよね。。。
時間が経つのは早いもんだ。
しかし、このドでかい賞状、どっか飾れるとこあったっけ。。。
さて本題、一般質問×保育所の保育料に関する質疑のご報告の続きです。
それでは早速、具体的な内容など。
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【質問①】
市の、現在の保育料の水準に対する見解はどうか?
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【答弁①】
本市の保育料につきましては、これまで他都市と比較して高い水準となっておりました、所得の高い階層の3歳未満児の保育料について、本年度より引き下げを行いました。
これにより、3歳未満児の保育料最高額を比較した場合、近隣他都市の中では、比較的低い金額設定となっております。
しかしながら、この水準を、中核市など全国における同規模の他都市と比較した場合、ご指摘のとおり、特に、所得の高い階層について、依然として高い水準にあることは、市としても認識しております。
【質問②】
今後、「子育てするなら西宮」の名にふさわしいまちづくりの一環として、一層の保育料低減に取り組むべきと考えるが、どうか?
↓
【答弁②】
一層の保育料低減に取り組む考えはないかとのご質問でございますが、先程申し上げましたとおり本市の保育所保育料につきましては、本年度より一部引下げを行ったところであり、今後のさらなる引下げにつきましては、本市の財政状況も踏まえつつ、また近隣他都市の保育料の動向も注視していきながら、「子育てするなら西宮」という理念にふさわしい保育料のあり方について、引き続き検討してまいります。
【まとめて要望】
『中核市など全国における同規模の他都市と比較した場合、ご指摘のとおり、特に、所得の高い階層について、依然として高い水準にあることは、市としても認識しております』とした上で、『今後のさらなる引下げにつきましては、本市の財政状況も踏まえつつ、また近隣他都市の保育料の動向も注視していきながら、「子育てするなら西宮」という理念にふさわしい保育料のあり方について、引き続き検討してまいります』とのことでした。
『本市の財政状況も踏まえ』る必要があることは当然ですし、『近隣他都市の保育料の動向』が気になることも一定理解します。
しかしながらご答弁頂いたとおり、本市の保育料は『所得の高い階層について、依然として高い水準にあることは、市としても認識』せざるを得ない水準にあります。
このような現状は『「子育てするなら西宮」に相応しいまちづくりのために』断固是正するべきです。
ご答弁にありましたとおり、『「子育てするなら西宮」という理念にふさわしい保育料のあり方について、引き続き検討』するのはもちろん、検討結果を踏まえて、一層の値下げに取り組んで頂きたい。
要望します。
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ちなみに「もっと値下げする気ないの?」という質問に対する答え、前日の夜時点では「保育料のあり方について、引き続き研究してまいります」だったのですよ。
で、それが当日の朝、「検討してまいります」に変更します!ということになりまして。
一般的な感覚だと「研究も検討も一緒なんちゃうの?」という感じだと思うのですが、これ行政的には大違い。
「研究」ってのは、「ま、聞いときますわ。でもなんにもしませんよ~。」くらいな感じなんですよね。
でも「検討」になると、かなり前向きなニュアンスを含んでくるのです。
過去にも「検討します」という答弁もらって、実現したり改善されたりした話は沢山ありますし、こら、ちょっと期待できるかも。
この話、引き続き、追いかけていきますので、今後をお楽しみに!
というわけで、今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。