某・市職員さんの
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●市役所にはたくさんの部署がある
→市役所は、言わば中小企業の集合体であり、個々の予算と事業計画がある。
→それぞれの事業は、各課が企画・プロモーションをしっかりしなければ単に予算を浪費していくことになる。
●まずは事業の目的と達成のための手段が有効なものであるかを確認しなければならない。
→手段を活かすためには、広報が大切。
●広報課はあるが、西宮市役所業界の「業界紙」発行会社みたいなもの。
→市政ニュースに載せたからといって、きちんと広報したとは言えない。
→全ての課において、もっと広報を勉強するべき!
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という主張に、強く同意。
この主張の骨子は、広報の重要性を訴えるところにあると思うんですよね。
その分かりやすい版としておすすめ頂いた本も、さらっと読めて勉強になりました。
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一方で、広報のみならず「誰に、何を伝えたいのか?」を意識すること、とても重要だと思っています。
例えば以前コロナによる影響が深刻化し、学校が長期間の休業を余儀なくされた場合の具体的な対応方針が示されていないことを問題視するブログをアップしました。
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コロナによって、学校が長期間、休校・学級閉鎖となった場合の対応が示されるのは12月中旬!?それって、いくらなんでも遅すぎるでしょ…@2020年11月のブログ
指摘を受けて、市は、臨時休業措置等の際の学業保障の基本的な考え方を11/30にHP上にアップしました。
その内容が、こちら。
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指摘を受けて、前倒しで方針を発表したこと自体は評価できると思っています。
また重要なのは、ここに示した内容をきちんと遂行できるよう、様々な課題を整理・解決することであるのは言うまでもありません。
が敢えて、その点を措くとしても、この内容、いろいろビミョーだと思うんですよね。
まずはタイトル。
「ICTを最大限に活用した具体的な取組み~西宮が目指す教育の情報化Ver.1.1」は違うでしょ…と。
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むしろタイトルとするべきなのは、①で示されている「臨時休業措置等の際の学習保障に関する基本的な考え方」であるはず(これも随分、硬いとは思いますが…)。
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そして、その下に「臨時休業等の場合であっても、教師が児童生徒の日々の心身の状況を把握し、生活のリズムづくりや学習の歩みを止めることのないよう支援する!」という決意を最初に示すべきだと思うんですよね。
また、この資料の目的は、そもそも「長期休業措置等を取らざるを得なくなった場合に、子供たちが、どのような体制で臨むことになるのかを保護者に広報すること!」であるはず。
ならば重要なのは
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●右の図で示された大まかなスケジュールを、より分かりやすく具体的に示すこと
→抜けている時間帯を明示することは必須(このままだと「10:20~13:00は???」ということになりますよ…)
→②③で示された内容をもっと分かりやすくしてスケジュールに落とし込む
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ことだと思うんですよね。
(多くの保護者は、同期・非同期・ハイブリッドなどという単語は知らないでしょう。
そこももっと分かりやすくしないと…
なお、ここら辺の用語については以下のブログをご覧いただくと、イメージがつきやすいかと思います。)
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【ご参照】
コロナ対策だけではない、未来を見据えた学校教育のあり方。文教都市を名乗るまちとして考え・示すべきは、そこだと思うのです。@2020年11月のブログ
また②⑤に示された内容についても、きちんと示すことが重要でしょう。
ここが担保されていなければ、全家庭を対象とした上の措置など取れませんし。
そして、なによりHPにひっそりアップして終了!ではなく、「万一の場合、市はこういう対策を責任を取って取ります!」ということを、保護者の皆様にきちんと知っていただく必要があります。
一番最初に述べた内容とも重なりますが、目的は「広報した!というアリバイを作ること」ではなく「保護者・生徒に安心してもらえるような対策を整え、その形を、しっかりと知ってもらうこと」だと思っています。
そして、そうした目的意識をもって仕事を進める意識を持つことこそが、あらゆる分野において、きわめて重要なことだと思っています。
そうすれば自ずと、仕事のあり方や、それに取り組む意識も変わってくるし、業務の見直しなんかも進むはずだと思うわけで。
私自身も自戒を忘れず、日々の仕事に取り組んでまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。