今日のブログは、昨日の「新型コロナ感染症に関わる市HPの情報提供方法が見直されました!」というお話の続きですよ。
それでは早速、始めます。
新型コロナの感染拡大に伴い、学校・保育所も含めた市関連施設で、感染者が確認される事例が増えてきました。
これに伴う形で、感染者が確認された学校・園等において
-----
①児童の検査を行わないまま、施設の運営が継続されているのはなぜ?
②以前は学校で感染者が出た場合、クラス児童全員を検査し、陰性を確認したのち学校再開となっていたが、今は違うのか?
③学校名が公表される場合と、確認されない場合があるようだが???
-----
等、様々なご意見を頂く機会が増えています。
その疑問、すごく分かります。
この背景には「どういう基準に則って、判断されているのか?どういう場合は、どうなるのか?が明確でないし、示されてもいない…」という問題があると思うんですよね。
明確な指針があれば、市内部での判断もぶれない。
また、そうした指針が存在していれば、保護者にとっても理解しやすく、納得も得やすいはず。
だからこそ、市としての考え方を明確化するとともに、それを開示するべきと考え、主張してきました。
↓
【ご参照】
今の西宮にはプリンシプル(by白洲次郎)が足りない! ~安井小学校は明日から再開されることになりましたが…@2020年7月のブログ
そして協議を重ねてきた結果、時間はかかりましたが、この度、市の教育委員会に関するHPに以下の指針が示されることになりました。
(なお基本的な対応方針は保育所も同じとのこと。
なので保育所に関しても同様の方針を明確化し、示すよう、求めています。)
↓
新型コロナウイルス感染症患者の発生に伴う臨時休業等の実施及び情報公開に関する指針@西宮市HP
これに照らし合わせると、いろいろなことが分かってきます。
上で上げた、問い合わせを頂いた事例で見ると
-----
①児童の検査を行わないまま、施設の運営が継続されているのはなぜ?
→感染が確認された児童が発症したのは月曜日であり、当該児童は土曜日以降、欠席していた
→発症前の2日間は土日にあたるため、発症日の2日前から接触のあった方々が保育所に存在しない
→濃厚接触者なしと判断し、児童の検査も行わなかった
-----
②以前は学校で感染者が出た場合、クラス児童全員を検査し、陰性を確認したのち学校再開となっていたが、今は違うのか?
→当初は、学級内において陽性者が確認された場合、当該学級全員を検査していた
→現在は、行動履歴から調査を実施して濃厚接触と特定された児童生徒へのPCR検査を実施する形になっている(=全員への検査はしていない)
-----
③学校名が公表される場合と、されない場合があるようだが???
→感染者が確認されても、濃厚接触者が存在せず、通常通り、学校が運営される場合には公表しない
-----
という対応が、指針に則り、進められたことが見えてきますね。
なお上にあげた濃厚接触者の確認や個別の対応は、保健所が疫学調査を実施したうえで判断しています。
また濃厚接触者の定義は、厚生労働省が示している内容に則っています。
厚生労働省が示している定義の概要は、以下の通りです。
-----
●濃厚接触者は、新型コロナウイルスに感染していることが確認された方と近距離で接触、或いは長時間接触し、感染の可能性が相対的に高くなっている方を指す
→濃厚接触かどうかを判断する上で重要な要素は
1.距離の近さと
2.時間の長さ
→必要な感染予防策をせずに手で触れること、または対面で互いに手を伸ばしたら届く距離(1m程度以内)で15分以上接触があった場合に濃厚接触者と考えられる
●新型コロナウイルス感染者から、ウイルスがうつる可能性がある期間(発症2日前から入院等をした日まで)に接触のあった方々について、関係性、接触の程度などについて、保健所が調査(積極的疫学調査)を行い、個別に濃厚接触者に該当するかどうか判断する。
→15分間、感染者と至近距離にいたとしても、マスクの有無、会話や歌唱など発声を伴う行動や対面での接触の有無など、「3密」の状況などにより、感染の可能性は大きく異なる。
→そのため、最終的に濃厚接触者にあたるかどうかは、具体的な状況を踏まえて判断する。
-----
↓
【ご参照】
濃厚接触者とはどのような人でしょうか。濃厚接触者となった場合は、どんなことに注意すればよいでしょう。@厚生労働省HP
繰り返しになりますが、こうした内容を明示することで、市としての対応が一貫したものになりますし、保護者をはじめとする関係者の理解・納得も得られやすくなるものと思います。
今回、前向きに対応してくれた教育委員会の担当の取組を高く評価します。
ちょい時間はかかりましたけど。
というわけで今日のブログは、この辺で。
それでは失礼いたします。