ウサギ年明けて 2011/1/5
雪に暮れ
雪にて明けた
ウサギ年
正月三日目
天 青く
地の雪
新しき年の 光に
まぶしく輝く
むごきまま
越えてきた年の
横たわる 累々たる骸(ムクロ)
後始末なく 迎えた年に
雪と光は ほお笑む
永久なりし 世に
時の流れは 新しく
命のわがままも 清められつつ
全てを受け入れて
麗(うるわ)しき
今ここに 見詰めようよ人よ
今ここに 立とうよ人よ
授けられた 命
与えられた 命
するためにでは 無く
得るためにでは 無く
与え 役立てるために
青き天空の 太陽へと
導かれていく
赤とんぼの心に 2010/9/17
馬肥ゆる秋の 天高く澄む 青い空
赤とんぼの歌に 唄われる
ねえやは十五で 嫁に行き
お里の便りも 絶え果てた
十五の乙女 妻となり
妻の勤めを 努め励む
時移りして 今の世に
人は勤めより 権利を唄う
権利の愛に 突き動かされ
勤めの道は 閉ざされて行く
ただ満たしたい 幸せ求め
暗黒の道に 迷い続ける
アキアカネ 夕焼け空に 群れていた
思い出 懐かしい 幼い日
どこへ行ったか 赤とんぼ
どこへ消えたか 赤とんぼ
人が勤めに 励むなら
帰ってくるのか 赤とんぼ