青い鳥の世界へ

人として厳しい中で生きていかなければならない中、少しでも良い世界になったら。そして、より明るく、清らかに、暖かく。

他力本願  (中)

2011年01月09日 | 人生設計
「他力本願」とい言葉の意味は、仏教における精神態度の事を表し、浄土教系の教義でよくつかわれる。浄土宗や浄土真宗がそれである。
「他力本願の」心、教えは、「弥陀の誓願」で、「法蔵菩薩の誓願」とも言い、それをまた「称名念仏」とする。即ち「南無阿弥陀仏」を唱えるという事である。

これを「易行道」と言う。
それは「座禅」などのような「苦行」に対してのもの、また「他力」に対する「自力心」に対するものなのであるが、これは弁法上の分別であって、「絶対他力」ともなると、「自他一切」にこだわらない。

一般的には、(上)で述べてきたように、「他に依存」しなければならない事に感謝する事を「他力本願」とは、している。
この「他からの働きかけ」という依存は、「こちらから他に対する働きかけ」が大きいほど、「他からの働きかけ」も大きくなるという法理が存在する。

この事は、我々が他から「こんなひどい事をされたから」と言って「報復、復讐」しようとすれば、相手からまた再度の攻撃を受ける。
それに対して、一度目の攻撃を受けた際に、「慈愛心」を持って対処するならば、相手は再度の攻撃には出られない。たとえ「弱腰」とこちらを見くびっても、「慈愛の心」は大きいものである。
この「慈愛の大きな心」をもってして、「他力本願」を動かす力ととなす。
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