二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

アウトサイダーアート vol.1.

2009年03月09日 | 日常
久しぶりに時間ができたので星稜野球部の練習へ と思いましたが、月曜日からテストということで練習はありませんでした。

そこで患者さんのKさんからご紹介があった”アウトサーダーアート”をみに行ってきました。会場はギャラリートネリコ


アウトサイダーアートとは、正規の美術教育を受けていない人の芸術のことだそうです。金沢アート工房が主催し、金沢発信のアーティストとして自立してもらいたいということで2年前よりスタートした企画だそうです。

このメンバーはすべて知的ハンディキャップを持った方々です。患者さんKさんは、この未来の芸術家(今もですが)たちのお世話をしている一人でもあるのです。情報を頂いた時に、これは行こうと思いました。やっぱり行って正解でしたね。

人は皆、それぞれ素晴らしい存在なのだと改めて感じさせて頂きました。

この芸術をみて思ったことは、『素直』『ありのままの自分』『秘めたる力』こんな言葉があてはまると思います。



「他の人がこれを題材にしているから…」「あの人が…」ではなく、自分の書きたいものを自分の感性で描く。そこには他人の情報は一切入らない自分の世界です。自分が好きだと思ったものを一心不乱に、楽しく描く、そこに素直に自分を表現する素晴らしさを感じました。

聞くと、絵を描く時は、彼らの体調などによってまったく描かない日もあるらしく、彼らを見守っているKさんたちには、たいへんですが頑張ってほしいと思います。

人のまねをすることなく、自分の頭に浮かんだありのままを描いていました。これがなかなか上手なんです。本当に感動しましたよ。






どのような状況、境遇、立場にあっても、人には必ず価値があり、また、奥深くに眠っている長所や才能の存在をさらに感じさせて頂きました。健常者と言われる五体満足の私たちは、このような人たちのサポートをしていく、それがボランティアであり、ハンデを背負った方々は、この温かい心に感謝し、お互いが自立していく、難しいことかもしれませんが、これが本当の福祉であろうと思います。

ご興味のある方は、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
 アウトサイダーアート vol.1.
  会 場:ギャラリートネリコ
  期 間:3月7日(土)~15日(日)



二葉鍼灸療院 田中良和
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名古屋国際女子マラソン

2009年03月09日 | マラソン
昨日行われた名古屋国際女子マラソンをテレビで観戦していました。途中までしか観れませんでしたが、感じるところが多くありました。

結果は資生堂の藤永佳子選手が優勝し、世界選手権の出場が内定いたしました。テレビを観ながら、「ここ自転車で走ったな~」なんて名古屋にいた頃を思い出していました。

マラソンは42.195kmというとてつもない距離を走り抜きます。私が走るとほぼ全力で走っても追いつかないくらいのスピードですね。本当に過酷で、孤独なスポーツだと思います。ですから、このような国際大会に出場し上位に絡んでくる選手の練習量などは生半可ではありません。テレビでは淡々と走っているように見えますがね。

私がまず感じたのは、昨年、23年間の現役生活(選手としての)を引退、日本のマラソン界を引っ張ってきた高橋尚子さんです。今回は市民ランナーとして参加されていました。彼女はスタートからゴールまで、また、ゴールした後も、常に笑顔で、ときに手を振ってファンや沿道で応援してくれる人たちに応えていました。レース前のインタビューでは、「感謝を持って42.195kmを一歩一歩走り切りたい」と話していました。まさに有言実行、感謝の心を実践されていたと思います。

また「今まで走ってこれたのは、多くの人たちのお蔭。その人たち(ファンも含め)全てに頭を下げるつもりで走りたい」とも話されていました。道を極めた人たちが辿り着くのは、やはりこの”感謝”なのでしょう。

高橋さんも、過酷な23年間の現役生活だったと思います。想像を絶するような人生の波があったと思います。精神的にも、肉体的にも、環境的にも、様々な大波を乗り越えてきたのだと感じます。しかし、彼女の素晴らしいところは、その片鱗を顔や態度にみせないことです。いつも元気に、笑顔で、前向きな発言で、周囲を明るくします。

全ての苦労を包み込むような深い瞳と心からの笑顔、そして態度。最高の笑顔と、最高に気持ちがよい人として在り方だと思います。

自分の道を極めること自体、どんな分野、職業でもできる人はそう多くはいません。まして、「高橋選手のようになりたい」と、子供たちや若い選手に目標とされるような、夢や希望や、人生の道しるべになるような人物というのは、さらに貴重な存在であると思います。

さらに高橋尚子さんは、インタビューの中で、「この大会は、沿道の皆さんと私、そして大会が一体となるような、今までプロとしてはできなかったことをしたい」と話しています。いやいや、これこそプロだと思います。

これも”感謝”という表現に尽きるのだと思います。プロ選手として日本、世界の頂点に立てたのは全ての人のお蔭だということです。名古屋国際の大会記録はまだ高橋さんが持っていますので、そんな思い入れもあるのかもしれませんが、自分の役割や信念をしっかり持って、そして心をこめて対応している姿は素晴らしいの一言だと思います。

自分の順位だけではなく、大会のすべてを見つめ走りながら、目標の3時間をきり、2時間52分23秒の第29位に入るところは、またまた凄いです。

これからの高橋尚子さんの人生(42.195km)が、さらに光り輝き、幸せ溢れる一歩一歩になっていくことをお祈りするばかりです。でも大丈夫そうですね。彼女のような積極エネルギーのかたまりの人には幸せの方から寄って(酔って)くると思いますよ。

高橋尚子さん、ありがとうございます

さらに、高橋さんのこと以外でも、ケニアや中国の選手の走り方、日本人選手でもいろんな走り方(共通している体の動き、違った体の動き)があるんだな~と楽しく観戦させて頂きました(最後まで観たかったですがね)。

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (2)
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