二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

能登半島地震と志賀原発1号機再起動

2009年03月26日 | 社会
昨日、3月25日(水)、能登半島地震が起きて2年を迎えました。最大震度6強、1人が死亡し、356人が重軽傷を負い、2426棟の住宅が全半壊したのが2年まえの2007年3月25日でした。

25日の読売新聞には、輪島市鳳至町で奥様を亡くされた宮腰さんが、奥様を亡くされた悲しみは癒えることはないが、周囲の人の助けにより、一日一日元気を取り戻されているという記事が載っており、よかったなと安堵したとともに、これから奥様の分も人生を楽しんでほしいと思いました。

また、新潟県中越地震で被災され、当時、悲しみのどん底にあった宮腰さんに手紙で激励された渋谷さんとのエピソードも載っており、世の中、悪いことばかりではなく、人と人の思いやり、助け合いによって成り立っているのが真実なんだな~とあらためて思いました。

私たち鍼灸マッサージ師会でも、門前町でボランティア活動をさせて頂きました。5月で仮設住宅も全世帯撤去ということで2年たち、様々な人々のご協力により復興しています。本当に人間の力というのは正しい方向に集まると素晴らしいものになるんだなと思います。

日本は地震の多発国です。多数の発見されている断層があり、発見されていない断層も多くあり、4つのプレートがぶつかり合っているのが日本列島です。

そういった中、この能登半島地震の記事の下に、志賀原発1号機の再稼働が決定したというものが載っていました。

今までの地震の経験範囲で設定された国の耐震指針。これで全く安全なのでしょうか?さらに想定外の規模の大きな地震が起きた場合はどうするのでしょうか??これだけの科学力がありながら、なぜ今もなお国は原発を推進するのか??無尽蔵に利用でき、本当のクリーンエネルギーである自然エネルギーの開発にもっとお金をかけないのか、言い始めるときりがありません。

日本ではエネルギーの3分の1は原発に頼っているから仕方ないのでしょうか。

原発はクリーンエネルギーと言いますが、非常にエネルギー効率の悪いものですし、何と言っても死の灰といってもいい、放射性廃棄物が出ます。その中にはプルトニウムやさらに未知の有毒物質も含まれているとも言われます。もしプルトニウムが漏れだしたら、体内に入れば100%肺がんになります。地中から土地や水を汚染すれば半減期(濃度が半分になる時期)は2万4千年です。

また、天然ウランで原料に利用されるウラン235は0.7%を占めるに過ぎず、ウラン235を抜き取ったものは劣化ウランとして米国へ無償で送られます。そして、これが劣化ウラン弾となり、イラクやアフガニスタンに多量に落とされました。

イラクやアフガニスタンの劣化ウラン弾が落とされた地域では、男の子が生まれるか女の子が生まれるかではなく、五体満足な子供が生まれてくるかが問題となっています。劣化ウラン弾として投下され衝撃により酸化ウランとなった物質は、土地を汚染し、あらゆるものの中に濃縮され遺伝子を破壊していくそうです。半減期は45億年とも言われています。

私たちは原発により、電気エネルギーを得て、多大な文明の享受にあずかっていますが、原発にはこのような側面があることを理解し、そしてこの問題を考えていかないと、数十年、数百年先の人たちが、後戻りできなくなってからこの問題を対処しないといけなくなるのではないかと危惧します。

25日の新聞では、人間の素晴らしい面と、嫌な面、二つの顔を見た感じがしました。

二葉鍼灸療院 田中良和
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平成21年3月 酔耀会(勉強会)

2009年03月26日 | 酔耀会(すいようかい)
3月18日(水)、8時半ころより今月の酔耀会が行われました。

「今日は、明日忙しいから早めに勉強会終わりましょう」と、始める前に話して置きながら、終了したのは、や・は・り・12時半を過ぎていました。やっぱり勉強会を開始すると、1か月、臨床の場で溜まっているいろいろな疑問や発見が出てくるのだと思います。

みな患者様の笑顔のためです。情熱家の集まりだとも言えます

≪内 容≫

◎臀部のトリガーポイントが腰下肢痛の原因だった症例  
                     豊島先生
腰下肢痛が出現し、整形外科にて軽度のヘルニアを指摘され、18件もの整体や接骨院を受診するも改善されず慢性痛になっていた患者に対し、先生独自の全身調整とトリガーポイントを検出して治療を行ったところ下肢痛は残るが腰痛はその場で改善されたという症例でした。豊島先生はトリガーポイントに関してはなかなか深く勉強されています。勉強になりました。


◎耳管開放症に対する鍼治療の一症例  田中(私)
「自分の声が耳の奥に響く」という主訴で来院された症例。24歳 男性と若いが、中学生ころからこの症状を持っていました。平成21年4月から就職も控えているので、少しでも症状が改善できたらと、某病院の耳鼻咽喉科で漢方治療を行っていたが効果がなく、「もうやれるだけのことはやりました」「鍼灸治療もやってみてもいいんじゃないか」と医師からも言われ来院されました。当院でも初めての症例でしたので、いろいろ調べながら治療しましたが、他の症状は改善されたが、主訴は改善しなかったという症例でした。この症例を通して、自分ではまだまだ勉強不足だと感じました。

◎デイサービスでの鍼灸マッサージの啓蒙活動  泉 先生
 ~ツボについて高齢者にわかりやすく説明するには?~
4月から地域健康づくり指導者として、デイサービスで高齢者の体力増強、健康維持を目的に活動を行います。その際、鍼灸マッサージの啓蒙活動も行うのですが、その時、高齢者に分かりやすく、楽しく、東洋医学について説明するのはどうしたらよいのか、ということを、自分の考えと、メンバーの意見を聞かせて欲しいというお話でした。これから、どんどんこのような活動も増えてくると思いますので、貴重な発表でした。

◎きんさんの筋肉トレーニング実話  安井先生
「きんも100歳、100歳、ぎんも100歳、100歳」、と双子の長寿ということで大きな話題を呼びました。きんさんが歩行できず抱えられ近くの接骨院の先生のところへ来院され、それから通院し、筋力トレーニングをしながら、歩行ができるようになり元気を取り戻していったという実話の紹介でした。高齢者といってもあちらの世界へ旅立つまで、体は新陳代謝を行います。高齢者の方々のそれぞれの体力レベルと、トレーニング方法、量、そして気力があれば、筋肉トレーニングも効果があるということでした。


”学びて然る後に足らざるを知り
 教えて然る後に困(くる)しむを知る” 『礼記』

日々勉強、日々発見、日々知らないことを知る、です。

二葉鍼灸療院 田中良和
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