本釣亭日乗2

2022.7.22にt-cupブログの閉鎖に伴い2011.4月からの記事をこちらに引っ越してきました。

5月はこんな本を読んだ

2016-06-26 01:45:00 | 







イギリスのEU離脱で戦々恐々としている方もいらっしゃると思いますがいかがお過ごしですか?

ウチ●は5月~6月は結構アナゴ釣りに行けました(3回)が、本は引き続き低調でした。

だって、読んでてもすぐ目が閉じてしまい・・・気が付くと朝(涙)のパターン。

積読本は増える一方・・・

それというのも新しい職場の近くの「ブ」が最近面白くて。

明らかに大都市の「ブ」とは品揃えが違う!

何が違う?と、いうと本の色が違うんです。(わかるかなぁ~)

都市部の「ブ」店舗では、ほとんどの棚を新古に近いコンディションの本が占めています。

一方、いわば「近郊」にあるこちらの店舗では平気で日焼けしたりしたふた昔~それ以前の本を並べています。

当然、、百均棚にも都市部店舗では見られないような面白い本が点在しています。





例えば今日も・・・

新潮文庫「魚影の群れ」 S58発行 吉村昭著

を拾いました。こちらは都市部の「ブ」では滅多にお目にかかりませんねぇ。


丁度映画化された時期の文庫本で↓↓↓

映画パンフレット 「魚影の群れ」 監督 相米慎二 出演 緒形拳/夏目雅子/佐藤浩市/十朱幸代/下川辰平/矢崎滋/寺田農/木之元亮/レオナルド熊/石倉三郎/三遊亭円楽
映画パンフレット 「魚影の群れ」 監督 相米慎二 出演 緒形拳/夏目雅子/佐藤浩市/十朱幸代/下川辰平/矢崎滋/寺田農/木之元亮/レオナルド熊/石倉三郎/三遊亭円楽
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このパンフレットの画と同じ表紙の版のです。

主役の緒形拳はもとより、脇を渋い役者陣が固めます。

そして在りし日の夏目雅子や若き佐藤浩市。

監督は「台風クラブ」が強烈な印象を残した相米慎二!

映画の方も観たくなりました。





そしてもう一冊

河出文庫「せどり男爵数奇譚」 S58発行 梶山季之 著

人気再燃でちくま文庫版はよく見ますが、当時もの(?)河出文庫版はあまり見ません。

↓↓↓参考まで

せどり男爵数奇譚 (ちくま文庫)
せどり男爵数奇譚 (ちくま文庫)梶山 季之

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画像もちくま文庫版しか出てきませんでした。

梶山季之の著書がずら~っと並んでる「ブ」なんて初めて見ましたよ!





と、いう訳で4冊しか読めなかった5月の読書の記録です。








2016年5月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:916ページ
ナイス数:27ナイス




川漁師 川と生きる (講談社+α新書)川漁師 川と生きる (講談社+α新書)感想

海の漁師の本は数多あれど、川漁師の話となるとこれは貴重。作中に登場する川漁師の方々も「俺で終わり」と、いう方が何人もいらして10余年経た今では絶滅危惧というよりも瀕死の状態なのは想像に難くない。連綿と受け継がれた技術が消えてしまうのは忍びなさすぎるが、行政のみならず川をいじりすぎた日本人への当然の帰結である。アマゴの郡上釣り、サクラマスの居ぐり網漁etc・・・これらの技は消えてしまえば一度途絶えてしまえば二度と再現するのは不可能であろう。釣り好き、少年の心を持った人々必見の書。★★★★☆
読了日:5月20日 著者:斎藤邦明



無頼のススメ (新潮新書)無頼のススメ (新潮新書)感想

無頼とは大変そうである。しかし、やはりカッコよく憧れではある。何につけ潔い。だからこそ夏目雅子にも惚れられたのだろう。(彼女も相当女性でありつつ無頼なところがあったようだが。)普通、極端な発言は公な媒体では中々できないが、書中のいくつかのエピソードから、著者は一切合切を引き受ける覚悟の上で物事を言いきることができる稀な人間であると感じた。余程芯の強い人間なのではなかろうか。
読了日:5月19日 著者:伊集院静



街道をゆく (6) (朝日文芸文庫)街道をゆく (6) (朝日文芸文庫)感想

本土では千年も前に滅んだ「古代」がこのあたりでは民俗の中に息づいているようだ。首里王朝に征服された植民地としての歴史、そして人頭税のような長い差別の歴史。これらの沖縄本島とはまた違った来歴を持つ先島諸島には司馬遼太郎が訪れた頃から時を隔てた今も日本の失われてしまった牧歌的面影を見ることはできるのだろうか。倭寇の末裔たちの島であるという説や、那覇よりも台湾がかつては身近だった話などには大きなロマンを感じる。
読了日:5月15日 著者:司馬遼太郎



大江戸観光 (ちくま文庫)大江戸観光 (ちくま文庫)感想

杉浦日向子とともに江戸の町へちょいと。第6章「江戸本を読む」を始め、随所に江戸関連本の紹介もあり興味は尽きない。紹介されている「江戸の戯作絵本」全6巻(社会思想社刊・現代教養文庫)は更に興味深い黄表紙の一大集成のようだ。ぜひ一度見てみたい。(杉浦日向子イチオシ。)
読了日:5月10日 著者:杉浦日向子




読書メーター







こう見ると、桃源郷やら超越的ポジションに憧れているのか?

現実から逃避?(笑)







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