のっけから問題です。
次の語に共通するのは?
アイナメ
アカエイ
ウマヅラハギ
カワハギ・・・
ここまでで分かったら素晴らしい!
難しいのでもう少しいきます。
イシダイ
イカ
イシモチ
サバ
竹の子・・・
ますます分かりませんね。
では・・・
キス
アユ
ウナギ
コチ
入梅
吊忍・・・
どうですか?
答えは・・・
「夏の季語」です。
分かりました!?
(角川書店・大きい活字の季語・用字必携第六版より)
新・旧の暦の違いや気候の変動もあるんでしょうが、
現代の関東地方の釣り人感覚からすると、「何故?」
というのも目白押し。
でも、でもですね、「初夏」があって「盛夏」がある。
その合間に「梅雨」があるんですよ。
すべてひっくるめて「夏」。
「コチ」が「夏」の魚なのは大いに納得。
イシダイやカワハギが何故「夏」なのかはよく分かりません・・・
一般的に言われている旬とも違うようだし・・・
で、いよいよ関東地方も梅雨入りしましたね。
雨続きで読書量も増えそうな季節になってきました。
5月はよく遊び、良く読めた1ヶ月でした。
5月分の読書の記録を読書メーターからまとめておきます。
2014年5月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:2763ページ
ナイス数:55ナイス
本の運命 (文春文庫)の感想
偉大なる本読みの先達、井上ひさし氏の本読み人生半生記。床が抜ける話はオカタケさんの本にもでてきたな・・・。「井上流本の読み方十箇条」が参考になります。「本との出会いは一期一会みたいなところがあります」に同感。書店で、つい、あれも、これも、にならないように用心していると「アッ、と言うたがこの世の別れ」になってしまったり。逆にどうしようか悩んで書店を出たが、数日後に自分を待っていてくれたかのように一冊だけ残っていたりすると、即決ですねぇ。終章で本の未来について述べられていますが、まことに鋭いご意見。
読了日:5月1日 著者:井上ひさし
僕って何 (1980年) (河出文庫)の感想
書架に「三田誠広」の名を見つけたとき、引っかかるものを感じてよく考えた。そうか、「ぼくのリビングルーム」のヒトだ!結婚当初、朝日新聞の連載エッセーに深く同意し、スクラップしたっけ。本作で芥川賞を受賞されていたんですね。本作は、学生運動に居場所を見出そうとするが、結局はお釈迦様(母)の掌の中でもがき回っていただけの孫悟空でした・・・といったお話し。スクラップも久方ぶりに引っ張り出してみたが、当時光っていたのは理想論だったのかな、と改めて思いました・・・。
読了日:5月2日 著者:三田誠広
マルクスの逆襲 (集英社新書 494B)の感想
三田誠広「僕って何」を読んで、次はこちら。60年代から70年代にかけての全共闘運動、ベトナム反戦運動から「よど号」、浅間山荘事件に至るまで、時代の空気と共に学生運動がどのような道を辿っていったのかが分かった。(「僕って何」の作中で今ひとつわからなかった赤ヘル、青ヘル、白ヘルの意味も。)ロシア革命からソビエト崩壊までの経緯も納得。ひとまず、マルクス主義のアウトラインを知るには良い本かと思います。しかし、日本が実質的な社会主義国家だったとはね!?
読了日:5月10日 著者:三田誠広
雁の寺・越前竹人形 (新潮文庫)の感想
雁の寺:夢のあと。因果応報。桐原里子の生き残ったことは物語に救いを与えて、読後感に一筋の希望を残す。越前竹人形:現代の御伽草子。本来的に民話とは血生臭く理不尽なもの。主人公・喜助も玉枝も心と体のミス・マッチから生ずる悲劇に殉じた形。水上作品のキーワードは「西」、「寺」、「遊郭」、「恋慕」等いろいろあるが、通底しているのは、「人からひとへ」の「思い」。言える「思い」と言えない「思い」があるが、皆まで言わせないのが日本の風土。言われて理解するのではなく、感じることが肝要。この能力に関して、現代人は退化一筋。
読了日:5月13日 著者:水上勉
疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫)の感想
内田樹の本を物色中。読む度に考えさせられ、己の浅はかさに気づく・・・。「自分の可能性を最大化するためには、自分の可能性には限界があるということを知っておく必要があります。」若い人が分かっていないのは(あるいは分かろうとしないのは)「人間は割と簡単に壊れる」という事実。もっと利己的に行動しなさい、と著者は言う。「人はどうしてオヤジになるか」について書いた一節は、耳に痛い章。勿論、「オヤジ」は父の意ではなく、オヤジ狩りされちゃう様な人のこと。人間関係で我慢をすると、かなりの生命力を消費しているらしいです。
読了日:5月14日 著者:内田樹
図解 さかな料理指南 (新潮文庫)の感想
「込み入った話や、七面倒臭いことは抜き。男ならパッとやってグッと飲もうぜ」、といったところか。簡単で、挑戦してみたくなること請け合いの魚料理のオンパレードです。手練れには言わずもがなの部分も多いですが、男の魚料理・入門編にはよろしいのかと。「南仏風三枚おろし」のテクニックには脱帽。一見の価値ありです。著者自身の筆による魚イラストの数々も素敵な作品です。
読了日:5月18日 著者:本山賢司
憂夢 1 (ビッグコミックススペシャル)の感想
藤子不二雄A・1991年~1995年の作。路線としては「魔太郎がくる!!」や「笑ゥせぇるすまん」と同様、ブラック志向なのだが、「せぇるすまん」ほど意地悪でないのが「ビデオショップ・憂夢」の店主。一話ごとに主人公の自己紹介から話が始まるのと対照的に、この店主の名前や素性は最後まで不明のまま。酷い話の合間にポツリ、ポツリと不思議に素敵な話が織り込まれています。(②へ続く。)
読了日:5月20日 著者:藤子不二雄A
憂夢 2 (ビッグコミックススペシャル)の感想
続き。絵柄を比べりゃ元・相棒の藤子・F・不二雄の方が上手い。しかし、マンガは絵柄の上手い・下手で読ませるものじゃないですから。筋もさることながら、第一には「個性」。喪黒福造や魔太郎等の強烈なキャラクターを生み出した才能はまだまだ健在。(ラーメン大好き小池さん、も実は藤子不二雄Aのキャラクターらしいですね。)
読了日:5月21日 著者:藤子不二雄A
憂夢 3 (ビッグコミックススペシャル)の感想
続きのつづき。ここへ来て、更にブラック指数が上昇してきたな・・・と思ったら、伊丹万作の「暮六つの鐘」のエピソードが出てきたりの変幻自在振り。最終話は唐突感のある終わり方だが、仕方ないよな・・・。
読了日:5月22日 著者:藤子不二雄A
幻の漂泊民・サンカ (文春文庫)の感想
一年の大半を「瀬降り」と呼ばれる天幕生活しながらの移動生活。カメ、ウナギ、その他の川漁と箕づくり等の竹細工を柱にした技能集団。文字と由緒書き、記録として残るものを持たなかったため、その実態の大部分はなぞに包まれている「サンカ」と呼ばれた人々。五木寛之「風の王国」と三上寛の各作品に要注目。柳田國男も断念した、このマイノリティー研究に向けた作者の情熱と温かい視線には頭が下がります。他方、「木地屋」「炭焼き」「家船」に関しても興味深い記述あり。「スッポン一匹でウナギ20匹分、ウナギ1匹がナマズ20匹分」の値段。
読了日:5月23日 著者:沖浦和光
男がつくる魚料理―さばき方から調理法まで (ベスト新書)の感想
著者自ら「知ったかぶりを述べた」「私は素人」と後述しているだけあって、内容は???途中からは斜めに読ませていただきました・・・
読了日:5月25日 著者:粟屋充
血圧革命 (講談社+α新書)の感想
「革命」、という程の内容ではない。が、「脈圧」の記述はなるほど、と思えた。まあ、腹八文目・・・ですな。
読了日:5月26日 著者:高沢謙二
下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉 (講談社文庫)の感想
「こんな世の中に誰がした!?」と、叫びたいが、自分自身もその構成員であるが故、つぶやくだけにしておく。都市生活の中で、いかに時間性を回復するかが、大きな面白いテーマ、と内田先生は言っている。全くその通り!夜中や正月にガサゴソするのはもう止めにしませんか!?時間性の回復=人間性の回復、ですな。日本に住む人々の性質が変わってしまわないうちに何とかしましょうよ。先ずは選挙制度の再改革あたりから・・・
読了日:5月31日 著者:内田樹
風に吹かれて豆腐屋ジョニー (セオリーBOOKS)の感想
結構積んどいたけど、もっと早く読んだらよかった。なんやかんやいう人もいると思いますが、私は男前豆腐店の味が好きなので、非常に興味深い話でした。はずしかたが絶妙なのは「いき」に通じるところです。これからもウザい社長を応援してまっせ~!!
読了日:5月31日 著者:伊藤信吾
読書メーター
「ジョニー」とか「ケン」に蜂蜜かけて食うのも中々イケます。
(ツマミにはならないけど。ヨーグルトに醤油はGoo。)
PS.朝顔・スズキは秋の季語。
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