いろいろな意味でうかうかしていられない季節!
年度末のあれやこれや・・・に加え「花粉症」。
ここ2、3日はきついなぁ・・・「今年は少な目」のはずなのに瞬間的パンチ力はかなりキテますよ。
マスク+アレグラ、場合によりティッシュ鼻栓もしながらなんとか凌いでいます。
まあ、昔のように眠気のでる薬ではないので大いに助かっていますね。
そして、そして長年使ったXPパソコンのサポート終了問題。
最近はヤヤコシイ事が殊更面倒臭く、近くの●マダ電気でパパっと新型購入。
初期セットアップも勿体ないと思いつつ、空白を作るのも避けたかったのでサポート申し込み。
これは結構高かったけど面倒がなくていいや・・・と思ったら自宅の無線ランの設定で一悶着。
何とかPC引っ越しも落ち着きつつありますが、細かい設定等でまだまだ使いにくい状態です・・・。
さて、東京湾でのスミイカシーズンは個人的に不完全燃焼のまま終焉を迎え、代わって「マゴチ」の季節がやってきました。
仕掛けやら道具やらチマチマ用意して虎視眈々と出撃の機会を伺っているところです。
大きい声では言えませんが、(つまり、ヒ・ミ・ツ。)先日のM船長ブログの一言に感化されまして、買っちゃいました。
「額」
つまり、スーパーモンスタークラスのマゴチをゲットして魚拓を取り、飾るためのもの。
ちょっと素敵なのをたまたま見つけたので、まあ目に見える形で「夢」を傍に置いておくのも悪くないかな、と。
画竜点睛となるまでに5年掛かることか、10年掛かることか、はたまたその時は永遠に来ないのか(汗)それは神のみぞ知る・・・ですが。
振り返れば大雪にやられっぱなしだった季節に読んだ本たちです。
2月の読書の記録から。。
2014年2月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2316ページ
ナイス数:28ナイス
合葬 (ちくま文庫)の感想
江戸が東京に変わった頃、上野の山で何があったか。教科書では2~3行記述されていたかもしれないが、彰義隊のことは詳しく知らなかった。彰義隊に関わる3人の若侍達の群像劇。突き詰めた江戸風俗の描写と相まって見事に描ききっている名作。ラスト、見開きで主人公が行き倒れ、芙蓉の花が咲き乱れている。このコマを見てどれだけのことを読み取れたか、あなたの日本人力が試されます。作中に散りばめられている作者からのメッセージを見つける度に深く頷く。落語、俳句、漫画、いずれも要は共通言語。細やかなリテラシーが求められます。。
読了日:2月28日 著者:杉浦日向子
心の底をのぞいたら (ちくま文庫)の感想
これは一読、簡単なように書かれているが実に奥深い。ちくま少年図書館の一冊として1971年に執筆されてから40年以上が経過しており、もはや古典の域。「こころ」という形のないものに様々な角度から光を当て、その特質を浮かび上がらせてゆく。後半ではフロイト「無意識の世界」へ話はおよび、最後は「こころの構造はごくわずかしか人間に知られていない未知の世界」と投げ出してゆく。ん?と、思ったら巻末・「著者自身による解説」に「ぼくはこの本を読んだ子供たちに、未来の心理学をゆだねたいと思う。」とあります。やはりそれが目的!
読了日:2月26日 著者:なだいなだ
罪と罰―ナニワ人生学 (ハルキ文庫)の感想
ギャンブルするのがアホらしくなる本。青木雄二は過去を振り返り繰り返し説いています。「小バクチなんか、アホらしゅうてやってられん。最後に賭けられるのは、自分自身である。自分以外に賭けるものなんかあらへんのや。」と。ドン底から這い上がった著者の言葉にリアリティーを感じます。漫画家卒業宣言をし、著作活動に入り、マルキストであることも公言し、やりたいことをやり倒す。その先に何があるのか、ご本人ならずとも気になっていたのですが・・・。著者の遺した作品の数々はこれからも、世人の片目を開く助けになり続けることでしょう。
読了日:2月25日 著者:青木雄二
火宅の人 (下) (新潮文庫)の感想
「ただ、私達の関係が、きわめて持続しにくい、危うい尾根伝いの道だということも、私はよく知っている。八方から火は放たれているのである。行く手も、後ろも、炎の手があがっている。私はただ、その崩れやすい、きわどい炎の道を走る以外にはないではないか」あえて、好まざる私小説の形態をとったのも、より浪漫派として天然の旅情に従い「小説を創る」ことのみに帰結させた人生故。女は成長し、過ぎ行く。男は乱痴気騒ぎの末ようやく堂々巡りを知り呆然。・・・「さよなら」・・・夏は終わった。畜生!夏は終わった。・・・
読了日:2月23日 著者:檀一雄
サザエさんと株価の関係―行動ファイナンス入門 (新潮新書)の感想
「サザエさん」の視聴率とTOPIX(東証株価指数)の間には強い逆相関の関係があることを提示している。「サザエさん」視聴率が上がると株価が下がると。先日、波平役の声優、永井一郎さんが亡くなられ、「サザエさん」の視聴率がグンと跳ね上がったというニュースが報じられた。それから程なく(26.2.4)日経平均株価が前日比-610.66円となる暴落。この暴落は米国や新興国発等の要因によるものだが、なんとも不気味な一致。他にも様々な事柄とTOPIXの相関関係を報告しているが、投資の参考にはあまりなりませんでしたよ。。
読了日:2月20日 著者:吉野貴晶
クルマンガ 5 (双葉社スーパームック)の感想
「クルマンガ」、知らなかったが、Begin誌に連載されていたカーインプレ漫画。原作・福野礼一郎というだけあって、軽妙な中にも実に硬派な作品に仕上がっています。15年前の内容ながら、取り上げられているクルマ(ホンダZターボ、MCCスマート、etc・・・)に思わず乗ってみたくなってしまうのはお見事!まあ、インプレすべき個性的なクルマ、エンジニアの思い入れの詰まったクルマ、というのもバブルも遠くなりにけり、の昨今では中々登場して来ないという背景もありますがね。1巻~4巻までも探してみます・・・。
読了日:2月16日 著者:福野礼一郎
人間失格 (新潮文庫 (た-2-5))の感想
ふとしたきっかけで突然読んでしまった。まさか「人間失格」を読むとは思っていなかった。なぜならば、高校の教科書で初めて触れた「富嶽百景」、内容もさることながら、著者の作為的なポーズに嫌悪感を抱いていたから。しかし、「ふとしたきっかけ」というのも運命。今まで読まないで良かった。若い人達にも決して勧めません。衝撃的な出会いを奪ってしまうことになりかねませんから。この本は完全に太宰治の遺書として書かれており、対峙するのに非常に心のエネルギーを消費します。心して読むように。少し時間をおいて再読しよう
。
読了日:2月15日 著者:太宰治
オトナな石ノ森 (トクマコミックス)の感想
夏目房之介「あの頃マンガは思春期だった」ちくま文庫 に感化され、「サイボーグ009ここより永遠に」と来て次に「オトナな石ノ森」を読んだ。夏目曰く「具体的な恋愛場面などないのに思春期前期的なニュアンスの香りは、今では信じられないくらい新鮮なものだった」と絶賛する009他の作品と比較して、このアンソロジーを読む限り石ノ森の大人マンガは、未消化感一杯。手塚大人漫画はSFマガジンに発表された素敵な作品群があるのに比較し、こちらの媒体は「プレイボーイ」だったりするのも一因か。
読了日:2月13日 著者:石ノ森章太郎
情痴小説の研究 (ちくま文庫)の感想
檀一雄「火宅の人」の上巻を読み終えた時点でこの本に手を付けた。思ったとおり「火宅の人」も取り上げられている。ネタバレされたらやだなぁ、と思いつつ読んだが、大丈夫でした。(類似の情痴小説から際立っている、と褒められていましたね。)作者・北上次郎が目黒考二と同一人物とはつゆ知らず。「極めて個人的な中年男論、あるいは初老男論。」である、と告白されてます。私の琴線に触れる作品も多数掲載されていましたが、田山花袋「布団」、森田草平「煤煙」、瀬戸内晴美「色徳」、三浦朱門「犠牲」他、吉行淳之介「暗室」、等が要チェック!
読了日:2月4日 著者:北上次郎
読書メーター
本読みに憂きこと一つ挙げるならようよう早き春の曙・・・ぽちっ。
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