本釣亭日乗2

2022.7.22にt-cupブログの閉鎖に伴い2011.4月からの記事をこちらに引っ越してきました。

12月の読書メーターから

2013-01-12 01:57:00 | 




12月の読書メーターから。







12月は「読書メーター」読トモさんから教えていただいた「百田直樹」月刊となりました。

以前でしたら「ベストセラーの陳列場所には面白い本は無い!」と、素通りしていたヒネクレ者の私ですが、読んでみたら面白かった。

(しかし、コシマキにある○○も絶賛!とか○○第一位!といった惹句はコッパズカシイのでやめていただきたいなぁ・・・)


とにかくグイグイ読ませてくれる作家ですんで、「気の置けない読書」にはとてもおすすめです。





あとは嵐山光三郎の近作も。


釣り雑誌「つり丸」の連載の文庫化作品。「つり丸」には嵐山光三郎の引きなのか、ブンガク畑の人々がしばしば登場しますよね・・・。(椎名誠も連載あるし。)以前、島田雅彦がカワハギ釣りの記事で登場したときはびっくらこきました。













2012年12月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2656ページ
ナイス数:22ナイス






「黄金のバンタム」を破った男 (PHP文芸文庫)「黄金のバンタム」を破った男 (PHP文芸文庫)感想


この年末年始は百田尚樹旬間でした。面白かった。が、百田小説の方が好みかな。ジャンルとしては同じ、と言ってもいいと思うんですが、沢木耕太郎「一瞬の夏」のほうが胸の辺りをぐーっと締め付けられるような切なさで一枚上手だったような・・・(ずいぶん前に読んだのであくまでも記憶・・・。) しかし、最近の世界チャンピオンのインフレはいただけませんよね。

読了日:12月31日 著者:百田 尚樹





不味い! (新潮文庫)不味い! (新潮文庫)感想



毎日深夜に帰宅し、晩酌しながらの読書が楽しみなんですが、この本は大変なセレクトミス。強烈だ。晩酌の友としてではなかったらきっと面白かったことは確かだが・・・。 「屁臭虫」凄かった・・・。

読了日:12月27日 著者:小泉 武夫





空が見ていた (角川文庫)空が見ていた (角川文庫)感想



モータースポーツ、陸上競技、アメフット、etc・・・。そして野球。様々なアスリート達の軌跡をたどる山際淳司の綺羅星。とりわけ野球というスポーツの持つ魔性について考えさせられます。当事者さえ気がつかなかったであろう事柄や理由について観客席から、そしてスコアブックから初めて読み取れることがあるのだな、と妙に納得。 池田高校の名将として名を馳せた蔦監督、「攻めダルマ」とも呼ばれた人が実はイメージとは裏腹のこういう方だったとは・・・「ロスト・ゲーム」良かったです。

読了日:12月23日 著者:山際 淳司





あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)感想



あとがきが泣けた。1、2章を読んで、「あれっ、ハウツーものか?」とタイトルから受けた印象との違和感を感じたが、3、4、5、章とズーニー節全開でした。自己紹介の方法、速やかに相手理解を生む方法等の頁にはあちこちドッグイヤーさせていただきました・・・。世の人が皆「相手理解」に務めたら世界平和が訪れること必至とオモイマス。

読了日:12月22日 著者:山田 ズーニー





海は甦える〈第五部〉 (文春文庫)海は甦える〈第五部〉 (文春文庫)感想



長い物語、遂に読了。正直、政局の話になってからは辛かったな。大海原を駆け巡った山本伯が八方塞がりになっていく様子に寂しさを感じました・・・。 江藤淳の苛烈な人となりが偲ばれる解説が良かった。こういう方だとはついぞ存じ上げませんでした。(私の勤め先の社内情報誌に昔、小説の公募があり選考委員に江藤氏の名も!選評を読んで江藤氏の名前が記憶にずっと残っており、今回初めて作品を読んだのでした・・・。)  

読了日:12月19日 著者:江藤 淳





まじめの罠 (光文社新書)まじめの罠 (光文社新書)感想



今考えてみれば、私が学生から社会人になったときにいた職場はと~ても「不真面目」なところでした・・・。 当然、真面目にやると批判の対象に。ところが、それはそれは大切な素晴らしいところだったんだな~、と懐かしく思いました・・・。

読了日:12月18日 著者:勝間和代





輝く夜 (講談社文庫)輝く夜 (講談社文庫)感想



普段なら「出来過ぎ・・・」と、思うかもしれないがこの時期はこんな「小さな奇跡」に素直に入り込めてしまいました。 日常に疲れた冴えない女性、不遇な女性に突然舞い降りる不思議な出来事。でも、奇跡のそれぞれは皆、「人からの想い」なんですね・・・。各話毎に相手役として登場する男性が皆と~ても良い人で、自分の中にはこういう言動のできる要素は無いかなと、かなりヤラレましたね。 作者の意図するところは「希望の持てる話」ということですが、ど真ん中直球ストライク取られた感じです。

読了日:12月14日 著者:百田 尚樹





釣って開いて干して食う。 (光文社文庫)釣って開いて干して食う。 (光文社文庫)感想



釣りを本格的に始めて何年もしないうちに「モヒカン」達成とは・・・その行動力と好奇心に脱帽。(※モヒカンとは釣り人なら憧れのターゲット、モロコ、ヒラマサ、カンパチを釣り上げることの略デス。念のため・・・。) しかし、書中の写真で嵐山さん、どれも本当に楽しそうに写っていますね。久しぶりにアジ釣りに行ってみたくなりました。(モチロン開きを作りたいんで・・・。)

読了日:12月10日 著者:嵐山 光三郎





ボックス!ボックス!感想



スポーツと格闘技の狭間で揺れる、プロとは違ったアマチュアボクシングの世界。面白かった。ほぼ一気読み。読メを知らずば絶対に読まなかった作品。百田作、「永遠の0」に興味を持ち書店に行ったらこちらが並んでいた。コシマキの惹句は私に「買うな買うな」と言っているが、序章を立ち読みするとグッと引っ張られてしまい購入。読んでみると・・・ウ~ン、こういう話に実は弱いんですよ私・・・(箱根駅伝の鶴見中継所なんか毎年涙無くしては見ることができませんから。)。エピローグのサラッとした感じも逆に強い余韻を残してくれました。

読了日:12月3日 著者:百田 尚樹

読書メーター








読書界の重鎮、目黒考二氏も言っていたが、積ん読本をどのように切り崩していくか・・・が最近の課題です・・・。


今の倍くらいのペースでいかないと読みたい本が読みきれません(涙)。





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2 コメント

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Unknown (sho-tairyou)
2013-01-13 22:58:34
>たかじんさん

こちらこそよろしくお願いいたします。

既に電子書籍ばかりとは!
興味はあるんですがね~。
紙への執着と申しましょうか・・・流れはそちらの方になって行くんでしょうかねぇ。

あ、嵐山さんの「文人○○」シリーズも良いです。まだでしたらご一読をお勧めします。


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Unknown (たかじん)
2013-01-13 10:13:50
ウチ●さん

ご無沙汰しております。
今年もよろしくお願いいたします。

最近は紙離れで電子書籍ばかりです。
旺盛な読書力に脱帽します。
嵐山さんの業界ネタ、旅ネタがすきですね。
週刊誌の「コンセント抜いたか」は毎週楽しみに読んでいます。
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