本釣亭日乗2

2022.7.22にt-cupブログの閉鎖に伴い2011.4月からの記事をこちらに引っ越してきました。

夢を追いかけて・4月読書の記録

2015-05-18 00:59:00 | 






4月の釣りで寒い思いをして案の定風邪ひきました(涙)


たいしたこと無かったんですが、会社主催の式典(アルコールあり・・・)に無理押し出席し悪化mask




その後も謎の花粉やらで冴えない感じ。


ようやく復調、そろそろ出撃?と思ったらアナゴ急降下down_slowdown_slow




アナゴ仕掛けもいろいろ準備したんですが、


スーパーモンスターの雰囲気も濃厚になってきましたし、やっぱり夢を追いかけに行きましょうか??






一先ずは4月読書の記録を残しておきます・・・







2015年4月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1578ページ
ナイス数:40ナイス





ロマネ・コンティ・一九三五年 (文春文庫 127-4)ロマネ・コンティ・一九三五年 (文春文庫 127-4)感想

限りない虚無の海原に揺蕩い、日々アルコオルと共に沈潜してゆく。このデカダンスは梶井基次郎の世界に通底するものがあると思いきや、しっかり解説にて高橋英夫氏により指摘があり。また、梶井と開高の相違点についての記述も。「青春のさなかに直接的にそれを示しえた梶井と違って、作家的円熟に達してから自らの核質に探りを入れたのが開高健の特異性ということができる。」快楽と苦悩は全く合体しているのであって、分離できない。読み手も共に揺らぎ、微妙な追体験をしてゆくのが作者の意図するところである。本日は図らずも王道の読書が成立。

読了日:4月30日 著者:開高健



儲け道儲け道感想

うおつか流の食関連の本は以前に何冊か。今回は独立開業指南の書。大学生時代にバイク屋を開業、その後都内で古道具屋経営を皮切りに経営改善コンサル、食生活研究家、ベストセラー作家へと華麗なる転身を遂げた著者の、肩の凝らない経営哲学。さりげなく「真理では?」と思えるような事柄もちらほら。久しぶりの図書館本で、一昔前の本ですが、渋い当たり・・・でしたよ。

読了日:4月25日 著者:魚柄仁之助



ミャンマーの柳生一族 (集英社文庫)ミャンマーの柳生一族 (集英社文庫)感想

高野氏が早稲田探検部の大先輩・船戸与一のお供で軍事政権下のミャンマーを行く珍道中。積んでから間もないが、船戸氏の訃報に際し読了。現代ミャンマーを徳川江戸幕府に見立てた発想の勝利。軍事政権の情報部が経営する旅行会社の怪しげなメンバー等と繰り広げられる、厳しいのやら緩いのやらよく分からないロード。著者の「アヘン王国潜入記」を先に読んでおけば尚よかった!江戸幕府・柳生一族の行状が繰り返し引き合いに出されるうちに、歴史上まれに見るほど平和の続いた江戸時代も考えてみれば軍事独裁政権だったのだと得心。

読了日:4月20日 著者:高野秀行



mamboo流大釣りの極意 (集英社新書)mamboo流大釣りの極意 (集英社新書)感想

元、糸川教授の下でロケット開発に従事していた著者が、退職後に立ち上げたのが釣り情報サイト「mamboo」。※現在はもう無いのかな?本書では前半、理科脳で様々な角度から考えた釣り具やテクニック、自然現象の読み方等の分析を行っている。なるほど、と思うこともあるが、そんな訳ないだろ、という事柄も。太陽、月、地球の位置関係から潮汐の動きについて説明した項が為になった。更に非常に興味深いことに、木星の軌道を計算に入れた未来釣果予測プログラムについて言及もあったが、それがどこに結実しているのか分からずじまい・・・。

読了日:4月15日 著者:坂井廣



木 (新潮文庫)木 (新潮文庫)感想

季節外れの風邪をひき自宅療養中に。(熱を出すのは決まって仕事がない日・・・)何か気持ちがしっかりするようなものを、と積読から。木にまつわる15のエッセイ。日本語とはなんと素敵なのか、と思わず朗読した。「藤」はまさしく名エッセイ。父・露伴から些細な事柄で叱責を受け、長年のわだかまりとなっていたある気持ち。後年、東京某所で古藤を目にしたことにより、父の気持ちを理解することに。軽薄や熱狂からは対極ではあるが、生真面目過ぎず、しかし、礼節を重んじる育ちの良い粋な人々がいた時代「昭和」は遠くなりゆく・・・。

読了日:4月10日 著者:幸田文



食べる女 (新潮文庫)食べる女 (新潮文庫)感想

とても良かった筒井ともみさんの「舌の記憶」に続いてこちら。スローフードとスローセックスがテーマ(作者)になっているが、濃淡様々でした・・・。ただ、ところどころに見え隠れする不思議な話、アニミズム、お祖母さんの記憶。「お薬治療クロニクル」、「賜物」、「桜花美人」などはキラリと光る好短編でした

読了日:4月5日 著者:筒井ともみ



マグダラのマリア―エロスとアガペーの聖女 (中公新書)マグダラのマリア―エロスとアガペーの聖女 (中公新書)感想

「イエスによって回心した罪深い女性、聖女にして娼婦」このイメージが一体いつ、どのようにして出来上がったのか。美術史上に燦然と輝くキャラクターの誕生と変貌を原始キリスト教の時代からバロックまで、イタリアを中心とし、芸術・文学・宗教書などに依り解き明かしてゆく。様々な作家にインスピレーションを与え続けた「マグダラ」、押さえておくには絶好の入門書だろう。

読了日:4月1日 著者:岡田温司





読書メーター














読書メーターを始めて丸3年経ちました。

3年目も何とか年間100冊キープできましたgoodgood





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