山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

紅葉・黄葉

2009-11-20 21:24:01 | Weblog
京都の観光地も、今週になってから一気に紅葉が進んだようです。

気象情報で見る最低気温も連日、摂氏10℃を割っています。

紅葉(黄葉)する植物はこの気温の変化に敏感で、この温度以下になると

葉に含まれる葉緑素(クロロフィル)を分解し、冬芽や根に向かって養分の逆流を始めます。

葉緑素の分解された葉は、残った黄色の色素(カロテノイド)によって黄色く見えます。

そしてこの時期、植物は効率の落ちた葉を落とし、休眠に入る準備を始めます。

葉の付け根にコルク質の「離層」という部分が作られ、これがシャッターとなって、茎との間での

物質の行き来が遮断されます。

光合成によって作られた糖分は茎には流れず葉で蓄積され、カエデなどの紅葉する植物では、

この糖分から赤色の色素(アントシアニン)が作られることによって、赤く見えると考えられています。

葉はやがて茎から切り離されて落葉が始まります。


ダンコウバイ<クスノキ科 クロモジ属>



ミヤマガマズミ<スイカズラ科 ガマズミ属>



マルバノキ<マンサク科 マルバノキ属>  別名ベニマンサク

本来、紅葉する木ですが、ここでは赤くなっていません。葉の付け根に、春に咲く赤い花の芽ができていました。
コメント
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