住まいの安全 心の健康 住まい塾 21

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この夏はエアコンもテレビも品不足

2011年07月19日 | 日記

 私の職業は一応表面的には建設業と称しているが、標榜するところは一般住宅の神経内科、循環器科というところであろうか。 
もう少し具体的に言えば、空調設備、給水給湯設備、電気通信設備等の工事であろうか。 もっと崩せば、暖房の為のストーブ、冷房の為のエアコン、給水あるいはポンプ、給湯のボイラー、電気配線や防犯設備、テレビのことやネットの装置、等々の工事である。 特に、他人が難しくてさじを投げた格好の問題が、技術者魂をくすぐる。

 これまで田舎で生活する為には基本は雑食性と心得、どんな仕事でもこなしてきたが、年を重ねるに従って、人を多く使う大規模な工事にはに乗り気でない事が多くなってきた。 煩わしくなってきたと言う事なのだろう。
 自然と、漏電、漏水、機器の故障などへの対応のメンテナンスの仕事が優先される事となった。 それでも、住宅の改築工事を請けたくないということではない。 なにしろ、お客さんと気持ちが同じになって、完成を喜べることほど嬉しい事はないからである。


 人口密度の低いところでの雑食性的な仕事振りは止むを得ない事とは思うが、最近では余り範囲を広げても仕様が無いかなと思うことが多くなり、年配の方の為の住宅のメンテナンスに力を入れている。
勘ぐられても困るのだが、別にお金が取りやすいからと言う事でもない。

 


 私が家電業界に入り込んでからは、ナショナルさんから育てていただいたと思っているので、扱う住宅設備も、家電品も当然ナショナルさんが主体であった。
ところがどう言う理由からか、断りもなしに『パナソニック』と言う名前に変わってしまった。
ナショナルが石油ストーブを作らなくなったり、井戸ポンプを作らなくなったり、ボイラーを作らなくなったりしたときも、私にはことわりが無かった。

この辺(あたり)の大企業の胸のうちは、何処も同じだったのだろう。 急激なグローバリズムの中でも会社をつぶす事は許されず、常に成長を求められる会社の経営陣はいろんなことを考え、実行したのだろう。


 話は、いきなり変わるが42型の液晶テレビを注文し、納期の確認を”FAX”で送るようにと指示を出しておいた。 実は、春先の液晶テレビの注文にも、納期が何時になるか分からないという前歴が会ったからである。 案の定・・・ 今、作っているので何時配達になるか分かりません・・・だった。

 つい先日、エアコンを注文しようとして納期を聞いたら、同じような返事であった。

 「在り得ないベーーーー  パナソニックが・・・ 」


 家電専門の『パパママストア』は、今、何を売っているのかしら?
一昔前は、卸屋さんの倉庫に行けば、テレビも冷蔵庫もエアコンも山積みにされていたものである。
そして、取りに行けば山のような品物の中から、間違いもせず注文の品を出して繰れたものであった。
宅配便が発達した交通事情も、パソコンによる全国的な在庫状況の把握の進化もあるのだろう。
今では、『パパママストア』の小売店さえも纏め買いで、在庫するようなところも無くなった。
グローバリズムが日本国内にも浸透するに従って、社会全体がギスギスして流通でも上から下まで遊びがなくなってしまった。


 機械の伝達要素である『歯車』は、遊びが無かったら系統全体、全くその動きが止まってしまうことを、知っているのは機械工学を学んだ者だけ、という事ではないはずであるが・・・ 。