佛に帰依した隠者(緑の衣)が仏陀の髪の毛1本を髷の中に隠し持っていました。亡くなる前にその聖髪を自分の頭の形と同じ岩に収めよと、この地の王(赤い衣)となった息子に命じました。王は帝釈天などの神の力を借りこの岩をここに据えたとのことです。
チャイティーヨーとは仏陀の聖髪が入った僧の帽子の意味とのことです。奇跡のような不安定な姿と仏陀の聖なる髪が収められたパヤー(仏塔)の組み合わせが、ミャンマーの人々の篤い信仰の心をより強くしているようです。
岩肌にまんべんなく金箔を張り付けるために、直射日光をさえぎる覆いの中で漆を塗り、乾かないうちに金箔を貼ります。これがこのお寺の僧たちの数年に一度の重要なお仕事とのことです。柵に付けられているのは岩に触れた男性たちの供物です。
岩に触って祈祷できるのは男性だけです。男性たちは金箔を近くの社務所で1800チャット(180円位)で買って貼り付けます。数年に一度岩と仏塔全体を足場と風よけの覆いで包み、金箔を張り付ける作業をするので全体が金色に保たれているとのことです。
通称ゴールデンロックは標高1100mの山の頂上に危なっかしい形で鎮座しています。数度の大地震でも落ちなかったのは岩の上の仏塔(パヤー)に祀られた仏陀の頭髪の力による浮力が働いたからと信じられています。
山頂広場らしき所に到着です。歩いているうちに教わったことですが、大理石の上は比較的温度が低く、コンクリートや普通の石の床は熱いということです。ともあれ、そんなことは全然感じない様子の現地の皆さんの足の裏は強いのですね。