読書日和

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渡辺謙さんの主張 -安全保障法制-

2015-08-08 23:05:55 | 政治
8月1日、俳優の渡辺謙さんが自身のツイッターで安全保障法制について以下のツイート(つぶやき)を投稿しました。

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一人も兵士が戦死しないで70年を過ごしてきたこの国。
どんな経緯で出来た憲法であれ僕は世界に誇れると思う、戦争はしないんだと!
複雑で利害が異なる隣国とも、ポケットに忍ばせた拳や石ころよりも最大の抑止力は友人であることだと思う。
その為に僕は世界に友人を増やしたい。絵空事と笑われても。
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このツイートは今日私が確認したところリツイート数約15000、お気に入り登録数約12000でかなり話題になったようです。
ツイートを見ると、「戦争」とありますね。
そこで指摘しますが、戦争に向かっているのは日本ではなく中国の方です。
現在進行形で南シナ海及び南沙諸島を侵略してフィリピン、台湾、ブルネイ、ベトナム、マレーシアと激しく対立し、陸でもインドやブータンの領土を侵略してやはり激しく対立。
日本の尖閣諸島についても領海侵犯を繰り返し、ついには領空侵犯までし、領土を侵略しようとしています。
武力で他国の領土、領海を奪い取る凄まじい覇権主義国家ぶりを露わにしています。

どんな経緯で出来た憲法であれ僕は世界に誇れると思う、戦争はしないんだと!
この部分は憲法9条を賛美していると読み取れます。
世界に誇れるとのことですが、それほど素晴らしいのであれば、なぜ世界のどの国も自国の憲法に「憲法9条」と同じものを取り入れないのでしょうか。
他に取り入れている国は一ヶ国もありません。
素晴らしいはずなのに、矛盾を感じませんか。
実際には世界のどの国も現実をきちんと見ており、他国の侵略から自国を守れる憲法を定めています。
日本も「すぐ隣に武力によって露骨に平和を脅かす国がある」という現実をきちんと見た憲法にすべきというのが私の考えです。
参考記事 東京新聞5月4日の一面

複雑で利害が異なる隣国とも、ポケットに忍ばせた拳や石ころよりも最大の抑止力は友人であることだと思う。
これは集団的自衛権行使容認や憲法9条改正による抑止力に反対し、友好関係を築くことが抑止力となり領土を侵略されることはないと主張していると読み取れます。
友好関係とは、片方だけが一方的に築こうとしても築けるものではありません。
日本がいくら努力しても肝心の中国は友好関係を築く気はなく、あろうことか日本の領土である尖閣諸島を武力で侵略しようとさえしています。
私はこのような極めて悪質な国と無理に仲良くする必要はなく、距離を置くべきであると考えます(民間の交流であれば反対はしないです)。
そして相手は領土侵略への野心を剥き出しにしているのですから集団的自衛権行使容認、そして近い将来の憲法9条改正によって抑止力を向上させ、相手に侵略を思い止まらせるだけの体制を整えるべきです。
相手が話し合いで解決する気がなく武力で解決しようとしていて、かつその相手と戦争にならずに済むようにするためには、それが最も現実をきちんと見た政策だと考えます。

以上、影響力のある俳優さんの意見ということでいくつか指摘させてもらいました。
俳優さんの意見ということで鵜呑みにするのではなく、その発言は正しいものなのかどうか、自分の頭で一度考えてみることが大事だと思います。
これはテレビの司会者やコメンテーターについても言えることです。


参考記事
安全保障法制 -瀬戸内寂聴さん-