あさって日曜日はAO入試。その準備のため、学内の復旧作業の総仕上げが行われました。疲れましたが、これでほぼ原状復帰です。
さて、先日から学位論文の目次を披露しております。ふと必要なときがあるので、とりあえず自分用のメモです。
あ、学位論文は、全4部・22章構成です。
白石崇人「明治期大日本教育会・帝国教育会の教員改良―資質向上への指導的教員の動員―」(学位論文)
第Ⅱ部:国家隆盛を目指した教員資質の組織的向上構想
はじめに
第1章:大日本教育会結成期における教員改良構想 ―教職の専門性への言及―
1.結成期の『大日本教育会雑誌』における教員関係記事
2.理学・教育学の知識習得と教授法の熟達
3.教員像の転換の兆し
(1)村民との誠実な交流
(2)専門職的意識の勃興
4.教員資質と人件費削減との関係
(1)教員の収入増額のねらい―熟練の教師を求めて
(2)教育費節減に伴う教員の専門性軽視
5.教員の専門性への言及
(1)教員の自覚と「教育家」「当局者」の支援
(2)教員集団における専門性向上
(3)養成段階における専門性形成
(4)中等教育の独自性に基づく教員の専門性
第2章:明治23年前後における教員改良構想 ―教職意義の拡大と深化―
1.明治21~24年の『大日本教育会雑誌』における教員関係記事
2.教員の人格的資格および協同
3.「教育者」の一員としての教員
(1)教育を防衛・改良する「教育家」「教育者」
(2)「教育者」としての共同意識の形成
4.教職意義の拡大・深化の試み
(1)国民育成に関する責任内容の拡大―海軍の期待
(2)教職への帰属意識形成―自重心と「愉快」への注目
第3章:大日本教育会末期の教員改良構想 ―単級教授法研究組合報告と高等師範学校附属学校編『単級学校ノ理論及実験』との比較から―
1.単級教授法研究組合報告の基本的特徴
(1)高師編『単級学校ノ理論及実験』の基本的性格
(2)単級教授法研究組合報告と高師編との比較―内容構成と単級学校論
2.単級教授法論の特徴 ―高師経由ヘルバルト派教授法の応用
(1)研究組合報告の修身科教授法
(2)研究組合報告の読書科・習字科教授法
3.単級教授法の担い手としての教員 ―高度な専門性の要求
第4章:明治期帝国教育会の教員改良構想 ―日清・日露戦間期の公徳養成問題に注目して―
1.公徳とは何か
(1)共同体のルール遵守と公共事業の推進
(2)社会構成員の生存幸福を保護増進する行為
(3)憲法政治・産業経済を発展させる原動力
2.公徳養成教材の開発
(1)文部省諮問に対する帝国教育会の指導例検討
(2)公徳養成方法に関する全国連合教育会の合意
(3)帝国教育会における公徳養成唱歌の開発
3.公徳養成指導の資質
(1)教育者の参考書『公徳養成』の編纂
(2)『公徳養成』の求める教員資質―倫理学知と公徳
第Ⅱ部の小括