教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

学位論文の目次(第4部前半:輿論形成と教育研究)

2014年09月10日 22時14分51秒 | 教育会史研究

白石崇人「明治期大日本教育会・帝国教育会の教員改良―資質向上への指導的教員の動員―」(学位論文)


 第Ⅳ部:輿論形成・政策参加による自己改良への教員動員

      はじめに

第1章:討議会における教員の動員 ―「討議」の限界性―

 1.大日本教育会における討議会開催の準備
 2.討議会「児童ニ銭ヲ持タシムル利害如何」
  (1)第1回討議会における議論
  (2)第2回討議会における議論
  (3)第3回討議会における議論
  (4)経済的精神の養成方法についての模索
 3.討議会「小学ニ於テ男女共学ノ可否」
  (1)第1回討議会における議論
  (2)第2回討議会における討議
  (3)将来の男女の社会的役割を果たすための方策

第2章:「研究」の事業化過程 ―輿論形成体制の模索―

 1.「研究」の規定背景
  (1)明治20年代初頭における教育研究の組織化状態
  (2)文部省・帝大・教育ジャーナリズム主導の改革
  (3)伊沢修二の大日本教育会改革構想
 2.明治21年5月改正規則の「研究」規程
  (1)教育問題の専門的「研究」
  (2)部門新設の意義に関する論争
  (3)部門の範囲と結論処理に関する論争
 3.部門会議における「研究」の方法
  (1)部門会議の開催状況
  (2)小学校尋常・高等・簡易科用教科書の「研究」
  (3)初等教育部門会議における「研究」の方法
  (4)明治21年7・8月の初等教育部門会議の成果

第3章:「研究」の事業化における西村貞の理学観 ―教育の理学的研究組織の構想―

 1.西村貞の大日本学術奨励会構想
  (1)学会・技芸会・教育会の連合
  (2)理学と教育の関係への注目
 2.西村貞の理学観
  (1)西村貞の教育理論
  (2)教授術への理学の応用
  (3)西村の教育理論における理学観
 3.西村貞と大日本教育会改革
  (1)日本全国ノ輿論形成ノ本家株
  (2)明治21年5月の改革における西村貞の役割
  (3)明治26年12月の改革における西村貞の役割

第4章:研究組合の成立 ―教育方法改良への高等師範学校教員の動員―

 1.教育学術研究と高等師範学校
 2.明治26年12月における大日本教育会改革
  (1)研究活動の位置づけをめぐる動き―能勢栄の提案
  (2)教育談話会の結成と動向―大日本教育会の教育学会化に並行して
  (3)組織改革への教育談話会員・高師教員の関与
 3.大日本教育会研究組合の成立過程
  (1)嘉納治五郎の大日本教育会改革構想―現職教員への研究奨励
  (2)大日本教育会組合規程の制定―個人研究の組織的補助
  (3)教育学術研究組織としての研究組合の設立
 4.研究組合における構想の実現
  (1)東京有数の指導的教員・教育研究者による組織構成
  (2)研究成果の歴史的位置
  (3)単級教授法研究組合の役割
     ① 教育会雑誌・師範学校を通した研究成果の普及
     ② 批評・意見交換の喚起
  (4)その他の研究組合の活動

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