本日は岡山県井原市に行っておりました。井原市の地方教育会である後月(しつき)郡教育会を研究されている元教育長さんに招かれて、研究の助言や打合せをしに行きました。他にも市の教育を担う方々も同席されており、歓迎されて恐縮でした。いろいろ案内され、井原市の歴史文化の一端も確認させていただきました。
打合せでは、先生方の地域教育史にかける想いが伝わってきました。「史心ある教師」を育てたい、「地域に生きる教師」としてアイデンティティを確立したい、という想いです。この想いに私は共感します。教育史学者として、できるだけの協力をしていきたいと思います。
教育会には、いろいろ問題もありましたが、学び合いたい、地域の教育を良くする方法を語り合いたい、と思って集まった教師も確かにいました。教育会が活性化された時はそういう空気が会の中に満ちていた時だったと、私は思います。今の教師は、教育会の研究によって、そういう地域や自校の先輩たちの想いと活動に触れることができるのではないか。先輩たちに負けていられない、と奮起する機会にもなりうると思います。多忙化が進み、求められることも増え続ける教師生活の現状において、このような研究は、必要なのではないでしょうか。
教師を元気にする教育史研究。私が学部時代から目指してきたスタイルです。うまくいくか自信はありませんが、その実現に向けて歩み出すいい機会をいただきました。
もちろん、堅実な学術研究がなければ、ただの空想ですが。