大和町西部、この辺りにはかつて数軒の民家や耕作地が続いていましたが、今は何本かの
集落道が残されているだけです。その道をゆるやかに下って行くと、下手の雑木林の中に
白い花を付けた小高木が見えます。少し林内に分け入って観察すると、白い5弁花で桜に
似たような作りですから、バラ科の樹木でしょう。
花や葉、樹幹の写真を撮って、帰宅後に調べてみましょう。
二枚とも2024.4.19撮影
帰りの車の中で何の花か考えていると、ふと頭に浮かんだのがサクランボとスモモ。
集落跡に咲いていたバラ科の樹木といったら、果樹だろうなと。かつての山間集落には商
店などなかったので、子供達のためによく果樹を植えていましたからね。
ネット検索でサクランボとスモモの花や葉を調べると、サクランボの花は雄しべがすごく
長いんですね。私の花の雄しべはそれほど長くなく、スモモの花と同じくらいです。
葉を見比べると、サクランボの葉はソメイヨシノの葉などと同じくらい大きく、私の写真
の葉のように小さなものではありません。スモモの葉の写真を見ると、私の写真の葉のよ
うな狭楕円形の葉ですから、スモモで間違いないでしょう。
二枚とも2024.4.19撮影
バラ科サクラ属の落葉広葉樹で、樹高7~8mの小高木。
原産地は中国で、我国へは古い時代に渡来。各地で果樹として栽培されている。
若木の樹皮は光沢のある暗紫色で横長の皮目あり。成木になると縦に裂け目が入る。
葉は互生し、葉身は長楕円形~倒被針形で長さ5~14cm、 先端は尖り、葉縁には細かい鋸
歯がある。葉柄は1~2cm、葉身近くに腺体がある。
花期は4~5月、花は葉の展開前または展開と同時に咲く。前年枝の葉腋に直径2cmほど
の白い5弁花を1~3個つける。雄しべは10~3個、普通は花弁と同長またはそれより短い。
花柄は1.5cmほど、萼片は5個で反り返らない。
果実は直径3~4cmの球形の核果で、初夏に赤紫色~黄色に熟す。 果実には縦に凹みがあ
り、表面は無毛。 甘酸っぱく食用になり、大石早生、ソルダム、太陽などの品種がある。
核は長さ1cmほどの楕円体。
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