松島町東部、丘陵下の集落道を西側へ歩いて行くと、道路側に伸びた枝に何かの果穂らし
きものが吊り下がっています。樹下で見上げると、果穂はアカシデのそれに似ているよう
に見えますが、葉がちょっと違うような ?
アカシデの葉より一回り大きく、葉脈の数が多いように見えます。
帰宅後に樹木図鑑等で見比べてみましょう。
二枚とも2024.7.12撮影
樹木図鑑でアカシデのページを開いて前後のページをめくると、イヌシデという樹木が載
っていて、「山地にふつうに見られ、人里近くにも自生する」とあります。
葉を見ると私の写真の葉にそっくりです。図鑑には側脈が12~15対とあり、私の写真の側
脈を数えてみると12本ですから、イヌシデで間違いないでしょう。
2024.7.12撮影
カバノキ科クマシデ属の落葉広葉樹で、樹高10~15mの高木。
岩手県以南の本州~九州に分布し、丘陵~山地の雑木林に自生する。
樹皮は灰褐色で平滑、地衣類が着生して灰白色の縦長の網目模様が生じ、老木になると浅
い裂け目ができる。若枝や若葉は白い伏毛が多い。
葉は互生し、葉身は卵形~卵状長楕円形で長さ4~8cm、先端は短く突き出てやや鈍い。
基部は円形~広いくさび形。葉縁には鋭く細かい重鋸歯がある。側脈は12~15対。
花期は4~5月、雌雄同株で花には雌雄がある。雄花序は黄褐色の紐状で長さ4~5cm、
前年枝から下垂する。
雌花序は本年枝の先、又は短枝の腋からから斜めに下垂する。雌花は広卵形の苞に2個ず
つつく。花柱は紅色で先は2裂する。花後苞が大きくなって垂れ下がり、果穂になる。
果穂は長さ4~12cm、葉状の果苞がまばらに開き気味につく。果苞は長さ2.5cmほど、先が
尖り、外側の縁に不揃いの鋭い鋸歯がある。基部に堅果を包むように裂片がある。
堅果は果苞の基部につき、長さ4~5mmの扁平な広卵形。
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