東松島市の宮戸島、里浜貝塚の南側に舌状に張り出した丘陵があり、地図を読むとこれを
乗り越える細道があるようです。急な細道で丘陵を登りきると、平坦な頂稜が南北に伸び
ていますが、細道は西へ緩やかに下って行きます。
少し下ると常緑広葉樹の大木が聳え立っていて、根方には石の祠が祀られています。
樹皮がやや橙色を帯びた淡褐色で、幹のあちこちに大きなコブがありますから、タブノキ
でしょうね。この木の他にも、丘陵のあちこちにやや小さなタブノキが点々と、或いは数
本がまとまって生えていたり、海寄りでは緑濃い樹林をなしたりしています。
二枚とも2021.1.15撮影
タブノキは周囲に日射しを遮る山や樹木がなく、自由に枝を伸ばせる環境においては、大
きな傘形樹形になるのでしょうね。海岸沿いの崖地では崖側に枝を伸ばせないので、半切
りの傘~卵形になることが多いようです。
タブノキの大木は、古代から神が宿る樹として信仰されてきたようです。
それは自然崇拝に基づく巨岩・巨木信仰ということもあるでしょうが、古代にあっては船
の建造に用いられた材料だったこともあって、特に神聖視されたとする説もあります。
二枚とも2021.1.15撮影
タブノキは2015年の8月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/0324d516cf67392736ecd4275a02120d
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