写真は宮戸島の民家脇に生っていたユズの実です。
このお宅は背後に小高い丘が連なっていて、冷たい西風が遮られるので、寒冷な
気候を嫌うユズでも育つのでしょうね。丘の麓にも1本実を付けた木がありました。
他の民家でも1~2本見られましたが、庭木のようです。県南の柴田町や気仙沼市
の大島のように、果樹として栽培しているのは見かけませんでした。
二枚とも2016.11.18撮影
ユズを漢字表記すると柚子で、中国原産の柑橘類です。
江戸時代以前は中国に倣って柚(ユ)と呼んでいたようです。「柚子」は柚(ユ)の実(ズ)
という意味で、木そのものが「ユ」、その果実を「ユズ」というのが本来の形なんだとか。
江戸時代以降は木も果実も区別無く、柚子と呼ばれるようになりました。
ユズと言えば「ゆずポン酢」を思い起こします。
何の気なしに「ポン酢」と言っていますが、どんな意味なのか知らないで使っています。
「ポン酢」の語源はオランダ語で、柑橘類やその果汁を表す言葉がpons。
この言葉は元々ヒンディー語で「5」を意味するpanc(パンチャ)に由来しており、
この名を持つインドの飲み物が5つの原料―水・酒・砂糖・スパイス・ライム果汁や
レモン果汁―を使用していたことから、柑橘類の果汁をponsというようになった
そうです。「フルーツポンチ」や清涼飲料水の「パンチ」の起源ともなりました。
2016.11.18撮影
ミカン科ミカン属の常緑広葉樹で、樹高4mほどの小高木。
中国揚子江上流域の原産で、我国へは飛鳥~奈良時代に渡来したとされる。
中国・四国地方~九州では、栽培種が逸出して野生化している。
枝には大きな鋭い棘が互生する。
葉は互生し、葉身は長楕円形で長さ5~9cm、全縁で先端は尖る。
葉質は革質で、葉表に光沢がある。葉柄には広い翼がある。
花期は5~6月で、葉腋から柄を出し白い5弁花を付ける。
花の直径は2~3cmほどで、 萼は5裂し、花の下部は筒状に癒着する。
果実は直径4~7cmの扁球形で、果皮はでこぼこが多く、強い香気がある。
10~12月に黄色く熟す。 果肉や果汁から果皮まで、調味料などに用いられる。
実生木では実が生るまでに10年以上掛かるので、「柚子の大馬鹿18年」など
と言われている。
最新の画像[もっと見る]
- ケヤキ 枝ごと種子散布 2日前
- ケヤキ 枝ごと種子散布 2日前
- ケヤキ 枝ごと種子散布 2日前
- ケヤキ 枝ごと種子散布 2日前
- アカザの赤い実 大川地区 6日前
- アカザの赤い実 大川地区 6日前
- アカザの赤い実 大川地区 6日前
- アカザの赤い実 大川地区 6日前
- ハマボウフウの根生葉 河口の砂地 1週間前
- ハマボウフウの根生葉 河口の砂地 1週間前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます