里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ヤブサンザシの果実 北上川堤防

2019-02-01 | 日記
登米市津山町柳津地区南西部、北上川右岸の堤防上を下流側へ歩いていくと、コンクリート
護岸の中ほどに樹高1m弱の潅木が絡み合うかのように茂っていて、遠目ながらたくさんの赤い
実が生っているように見えます。

堤防を下って観察すると、赤い実を付けた木は10本ほどが横一列に並んでいて、これらは
コンクリート護岸の継ぎ目に生えているようです。
すでに小さな葉が芽吹いている枝もあり、それを見るとヤブサンザシのように見えます。
実の大きさや色もヤブサンザシのそれらしく見えますが、随分とシワばんでいます。
真冬の寒さや乾燥によるものでしょうね。
それはともかく、こんなにバカ生りしているのは見たことがありません。
ひょっとして、よく似た仲間の木があるのかも知れません。




                             二枚とも2019.1.30撮影

中国原産のサンザシや、セイヨウサンザシという外来種があるので、念のため枝葉や樹高など
の特徴を確認してみました。
まずサンザシですが、これは葉が掌状に切れ込まなかったり、或いは切れ込みが浅いようで
す。枝にトゲがあり、樹高が2~3mと大きくなりますから、写真の木とは違いますね。
セイヨウサンザシは葉が掌状に切れ込むものの、形が違います。枝にトゲがあり、樹高が5m
にもなりますから、やはり写真の木とは違いますね。

当初の見立てどおりヤブサンザシで間違いないでしょう。
堤防のように日当たりのよい場所では、実生りがよくなるようです。
なお、今の時季でも野鳥が実を食べないのは、苦味が強いからとか。
もちろん人も食べないし、薬用にもならないようです。




                             二枚とも2019.1.30撮影

ヤブサンザシは2016年7月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
希少なヤブサンザシ



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