南三陸町北部、杉林沿いの荒れた作業道を下って行くと、道端にツチグリかその仲間のキ
ノコが幾つか生えています。全く傷んでいないので昨年の秋に生えたのではなく、最近に
なってから生えたものと推測されます。ただ、真ん中の袋はすでに熟して胞子を放出した
後のようで、頂部には小さな穴が開いています。
二枚とも2022.2.19撮影
キノコ図鑑で調べると、ツチグリで間違いないようです。
発生時は球形で少し土に埋もれるように生えていて、成熟すると外皮が6~10裂して星形
に開きます。開いた外皮の網目模様が際立って、話題性がありますね。
発生時季はふつう夏~秋なのですが、ここでは冬に発生したようです。
下手の草地には、枯れて傷んだツチグリが5~6個ありました。
これらはふつうに秋に発生したものでしょう。
2022.2.19撮影
ツチグリ科ツチグリ属のキノコで、夏~秋に林内や崖下、道路法面などに発生する。
幼菌はほぼ球形で直径2cmほど。外側には厚い皮質の外皮があり、成熟すると6~10片に
裂け、星形に開く。開いた外皮にはコントラストの強い網目模様がある。
星形の外皮の中央には、球形で薄皮の袋があり、成熟すると頂部に穴が開き、そこから褐
色の胞子を噴出する。乾燥すると星形の外皮は丸まり、球形の袋を包んで締り、その際に
袋を圧迫して胞子を放出させる。
球形の幼菌は食べることができる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます