里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

キカラスウリ まだ青い果実

2019-09-14 | 日記
一関市花泉町永井地区南東部、丘陵地の中腹の車道を北へ歩いていると、山側法面の木々に
つる草が絡んでいて、葉陰には長さ7cmほどの楕円体の実が生っています。改めて周囲のつる
を目で追うと点々と実が生っていて、この付近だけで20個ほどの実が見えます。
これはキカラスウリの実でしょう。葉の表面が光沢のある濃緑色ですからね。晩秋には名のよ
うに黄色く熟します。なお、仲間のカラスウリの葉の表面は、短毛が密生し光沢はありません。




                              二枚とも2019.9.8撮影

キカラスウリは薬用植物で、各部位ごとに生薬名が付けられています。
根は括楼根(かろこん)、果実の中の種子は括楼仁(かろにん)と呼ばれます。

キカラスウリの根は束状に分枝し、それぞれが太い紡錘形になっています。
これを秋に採取して乾燥させたものが括楼根で、漢方処方や民間薬として解熱、下痢止め、鎮咳
の目的で使用されます。薬効成分はでんぷん、脂肪酸、アミノ酸、トリテルペン等。

キカラスウリの種子を乾燥させたものが栝楼仁で、咳や痰、便秘、腫れ物、授乳不足などに用い
られます。薬効成分は脂肪油、トリテルペン等。


                              二枚とも2019.9.8撮影

キカラスウリは2015年の7月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
キカラスウリ 夜咲く花


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