里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

トラノオシダ 常緑の小型羊歯 

2018-02-11 | 日記
石巻市北上町十三浜地区、国道から一本の林道が丘陵へ上がっているので、道草
すべくこれをたどると、山側法面に常緑の小型羊歯が点々と生えています。
歩み寄って確認すると、トラノオシダですね。
崖地や林道法面、石垣やコンクリート構造物の隙間などに生えていて、特に探さずとも
散歩などでも見かける羊歯植物です。




                             二枚とも2018.2.4撮影

名の由来は、細長く立ち上がる胞子葉を、虎の尾に見立てたものと言われています。
残念ながら、私の写真にはそれが写っていません。
斜面の隅には胞子葉が残っている株もありましたが、何度か降った雪に折り敷かれて傷んで
いましたので、撮りませんでした。


                                 2018.2.4撮影

チャセンシダ科チャセンシダ属の常緑性羊歯植物で、北海道~九州に分布する。
やや乾き気味の崖地や林道法面、石垣の隙間などに自生。日陰~半日陰を好む。
根茎は短く斜上し、黒褐色披針形の鱗片が生え、数本の葉を束生する。
葉は2形あって、胞子嚢群をつける葉(胞子葉)は直立して長く、栄養葉は小さく地面に接して
広がる。胞子葉は高さ15~40cm、葉柄は短く、その下面または全体が赤紫褐色を帯びることが多く、
上面には溝がある。葉身は披針形で、2回羽状複葉、光沢のない黄緑色の草質で、下部の羽片は
短く耳状になる。羽片は長卵形~披針形、鈍頭または鋭頭で短柄がある。
羽片は下方に向かうにつれて次第に小形となり、基部よりでは耳状となり、まばらに中軸につく。
胞子嚢群(ソーラス)は小脈に沿って小さなハの字に付くが、熟すと大きく開いて目立つ。
栄養葉の葉身、羽片も各特徴は胞子葉と同じで、長さが5~20cmと胞子葉より短い。


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