石巻市河北町、内湾沿いの林道を南へ歩いて行くと、山と林道の間に小さな湿地や沼が点
在しています。内湾と湿地は盛土堤防で仕切られているので、海水が入り込むことはない
ようです。林道はその堤防上に敷設されていて、砂利道ながらよく整備されています。
その湿地を覗き込むと、かつては水田だったようで畦跡と思しき仕切りも見られます。
そこに群生している植物を観察すると、葉が細長く、茎が赤いのでヤナギタデでしょうね。
念のため葉を摘んで噛んでみると、しばらくして辛みが出てきたので、ヤナギタデで間違
いないでしょう。水田跡一面に群生していて、これほどの大群落は初めて見ました。
なお、ヤナギタデはホンタデとか、単にタデとも呼ばれています。
二枚とも2021.9.22撮影
湿地や沼には澄んだ水が満ちていて、その流れをたどると、背後の山から沢水が流れ込ん
でいます。その流路には、何となく人の手が加わっているようにも見えます。
湿地や沼は、現時点では水田として復旧する計画は無いようで、今は理想的なビオトープ
が維持されています。ヤナギタデは湿地にも沼の周辺にも群生していて、湿地に生えた株
ではボチボチ花が咲き始めていますが、沼に生えた方は沢水が冷たいせいか、まだ花は全
く咲いていません。
二枚とも2021.9.22撮影
ヤナギタデは2016年の10月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/ad1f13d6210e7262860b2ef836e755c2
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