里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ヒガンバナ 冬越しの葉

2018-02-06 | 日記
石巻市北上町十三浜地区、漁港近くの林道を上がって行くと、山裾の向陽地に緑葉が
叢生しています。耕作放棄畑を越えて歩み寄ると、ヒガンバナの冬越しの葉ですね。
大株になると、100枚以上も葉を叢生するようです。

ヒガンバナを言い表す言葉として「葉見ず花見ず」というのがあります。
これは、花が咲く時には葉がなく、葉が茂っている時には花が咲かない、ということを
表しているのだそうです。




                              二枚とも2018.2.4撮影

ヒガンバナは花が咲き終わった後、花茎の周りに多くの葉を出し、秋から早春にかけて盛んに
光合成を行って、地下の球根に養分を蓄えます。その葉は春には枯れてしまいます。
ですから、春から初秋にかけては、ヒガンバナのどの部位も地上には現れていません。

他の植物が勢いを失う秋から葉を成長させることで、無駄な争いをすることなく日照が得られ
ますから、必要充分な養分を蓄えることができるのでしょう。
それが、植物同士の生存競争の中で、ヒガンバナが生き延びていくための戦略なのでしょう。


                                  2018.2.4撮影

ヒガンバナは2016年の9月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。

ヒガンバナ 史前帰化植物




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