里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

スカシタゴボウのロゼット葉

2017-03-03 | 日記
先にタネツケバナを記事にしましたが、それとほぼ同じ環境に生えていたのが
スカシタゴボウです。郊外の農道を歩いていると、干上がった水路内や田んぼの縁に、
緑褐色のロゼット葉が点々と生えていて、タネツケバナのそれよりは大振りですね。
たぶん、スカシタゴボウでしょう。
今までも見てはいるのでしょうが、注目していなかったので記憶に残っていません。
これが私にとっての初見と言って良いでしょう。




                             二枚とも2017.2.22撮影

スカシタゴボウを漢字表記すると「透し田牛蒡」となります。
ロゼット葉に深い切れ込みがあって、地面が見えるので「透し」が付き、田んぼ周り
に生えるので田を付け、地中には直根があるためゴボウになぞらえ、これらを併せて
命名されたもののようです。

アブラナ科ですから、このロゼット葉も食べられるようです。
小さな葉ですから、刻んで味噌汁にでも入れてみましょうか。
根も食べられ、キンピラにすると美味しいとか。


                                 2017.2.22撮影

アブラナ科イヌガラシ属の1~越年草で、日本全土に分布する。
水田周辺や用水路沿い、溜池畔、河川敷などの湿った中栄養~富栄養な場所に自生する。
深くまで直根を伸ばし、地際に広がる根出葉(ロゼット葉)は、長さ5cm~15cmで柄があり、
頭大羽状複葉で、切れ込みは深く、鋸歯はイヌガラシよりも深く切れ込む。
茎は直立し、下部でもよく分枝し、無毛。
茎葉は長楕円状披針形で長さ5~10cm、鈍頭、基部へ次第に狭くなる。
上部が不揃いの歯牙縁をもって中裂し、基部に向かうと裂葉となることが多い。
葉腋からは花茎が分枝する。
花は直径2.5~3mmの黄色十字形花。萼片4、雄しべ6、雌しべ1。萼片は楕円形で長さ1mm。
果実は長楕円形で、開出して付き、長さ5~7mm、幅1.5~2.5mm、果柄は4.5~5.5mm。
種子は2列並びで、不定形な球状、直径0.5mm、小さい凸起がある。


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