里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

イブキボウフウ 道路沿いの草地

2022-08-28 | 日記

気仙沼市本吉町、山地中腹の道路をさらに上がって行くと、広い範囲で雑木林が伐採され
ていて、道路沿いの草地も日当たりが良くなっています。
そんな草地に、セリ科らしき白い傘形花序の花が咲き始めています。
秋のセリ科の花としてはシラネセンキュウがよく知られていますが、もっと秋が深まって
から咲くように記憶しています。はて、これは何の花でしょうね。

                              二枚とも2022.8.22撮影

秋に咲くセリ科の花を調べていると花の画像付きで解説している記事がありました。
花や葉を見比べていると「イブキボウフウ」という植物が載っていて、私の写真の植物に
似ています。葉が3回奇数羽状複葉、花期が8~9月、分布域が北海道~近畿以北の本州、
山地の草地に自生とあるので、イブキボウフウで間違いないでしょう。

                              二枚とも2022.8.22撮影

セリ科イブキボウフウ属の多年草で、北海道~近畿以北の本州に分布する。
低山~亜高山の日当りの良いの草地に自生し、草丈は30~120cm。
根茎は太く長い。茎は中実で角張って直立し、上部で分枝する。全草有毛。
葉は2~3回奇数羽状複葉、長さ5~30cm。小葉の先は細かく切れ込み、無柄。
小葉の大きさや切れ込みの深さ、先の尖り方など変化が多い。
花期は8~9月、枝先に直径4~6cmの複散形花序を出し、白い小花を密集してつける。
花序の枝には突起状の毛があり、小花序は十数個あって下に5~6個の小総苞片がある。
花弁の先は爪状に内側に曲がるのでハート形に見える。
萼歯片は早落性、長3角形で尖る。
果実は分果で、長さ2.5~3.5mmの扁平な惰円形。



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