里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

オオマツヨイグサの根生葉

2023-12-24 | 日記

散歩で町内の横丁を歩いていると、車庫の軒下にマツヨイグサの仲間と思しき根生葉が6
~7株生えています。よく見るメマツヨイグサの根生葉のように赤みを帯びていませんし、
葉幅がより広いように見えます。かつて農家の庭先や私道沿いで見かけた、オオマツヨイ
グサの根生葉かも知れません。ネット検索で調べてみましょう。

                               二枚とも2023.12.16撮影

オオマツヨイグサを検索して根生葉の写真を探すのですが、なかなか載っていません。
幾つもの記事を閲覧していると「松江の花図鑑 オオマツヨイグサ」という記事があり、
そこに根生葉の写真が数枚載っていました。見比べると私の写真の植物と同じもののよう
に見えます。

根生葉の葉身は長倒卵形で先は円く、葉の表裏共に短毛が密生する。
葉裏は白緑色で、葉脈は裏面に出ているなどが共通するので、オオマツヨイグサの根生葉
で間違いないでしょう。

                                   2023.12.16撮影

アカバナ科マツヨイグサ属の二年草で、北アメリカ原産の原種をヨーロッパで改良した園
芸植物と言われる。我国へは明治初期に渡来。かつては花壇や私道沿いなどに植えられて
いたが、今では稀に海辺や河原などの荒地に生えている程度。繁殖力は弱い。
春に発芽して根生葉で越冬、翌年茎を伸ばし、開花・結実する。
根生葉の葉身は長倒卵形で先は円く、葉の表裏共に短毛が密生する。
茎は直立し、開出した剛毛があり、剛毛の基部には暗赤色の凸点がある。
茎葉は無柄で互生、葉身は長楕円状披針形で長さ5〜15cm、先端は尖る。
葉面がしわ状に波打ち、縁に波状の低鋸歯がある。
花期は7〜10月、茎先に穂状花序を出し、直径4~8cmの黄色い花を多数咲かせる。
花弁は4個、長さ3~5cmの倒卵形。雄しべは8個、花糸は糸状で葯は丁字形。
一日花で開くのは夕方から翌朝にかけて。花序の下から上に向かって咲き上がる。
果実は円柱形の蒴果で長さ2~3cm、熟すと4裂し風に揺られて種子をこぼす。
種子は褐色の角柱形で1.5mmほど。



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