里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ニホンジカの糞と角 嵯峨立山中

2018-02-18 | 日記
登米市北東部の嵯峨立地区から、東側の米川地区まで山越えの古道が通じていて、
これを峠の頂までたどる予定でしたが、中間あたりからは雪が残っている上に、藪が
多くなってきたので引き返すことにしました。
下山は古道とは別の林道を下ることにして、しばらく下っていくと林道脇の杉林の中に、
かすかな踏み跡らしきものが西へ延びています。

地形図を読むと、なだらかな尾根が続くようなので、寄り道することにしました。
杉林はすぐに終わり、その先は松の混じった雑木林になります。しばらく行くと、落葉の
上に動物の糞が残されていて、観察するとカモシカかニホンジカの糞のようです。


                                 2018.2.16撮影

                      〈Asia Nature Vision カモシカの糞〉

甘納豆状の糞ですが、糞粒の形だけでは両者の区別は難しく、専門家でも悩むほどだとか。
ただ、糞の仕方が違うようで、ニホンジカは食べたり移動したりしながら、ボロボロと
落とすのだそうです。当然その量は少なめになります。
一方カモシカの方は「溜め糞」と言われ、一箇所にまとめて脱糞するようです。
そうすると私が撮影した糞は、ニホンジカのもののようですね。
参考までに、カモシカの糞の写真を借りてきました。




                             二枚とも2018.2.16撮影

なだらかな尾根上を少し行くと、茂みの中に長く白いものが・・シカの角のような ?
茂みの中では撮影できないので、拾い上げるとまさにシカの角です。
木の枝などよりは重く、しっかりした出来ですね。
端面を見ると切り落としたような形ではなく、自然に生え替わったもののようです。
角は二本で対になっていますから、もう一本あるかも知れないと探し回りましたが、残念ながら
ありませんでした。そりゃそうですよね、子供の乳歯だって同時に全部が抜け替わるわけでは
ありませんから。

かつては、登米市のあたりはカモシカのみで、ニホンジカはいないと言われていました。
いつの頃からニホンジカが現れるようになったのでしょうね。
岩手県の気仙地方から南下してきたのか、或いは牡鹿半島から北上してきたのか・・


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