昨夜は当直だった。40歳台女性が深夜0時半にゲップが続いて、呼吸が苦しいという訴えで受診した。3年前から続いている症状だという。当院の消化器科に逆流性食道炎に通院していて、PPIが処方されていた。内視鏡検査ではLA分類でGrade Bの食道炎だった。カルテにはゲップが出ると記載されていたが、最近は記載されていなかった。毎回なので書く気もなくなったのかもしれない。
外来に行くと、看護師さんが、患者さんは今トイレに行きましたという。夜の暗い廊下にゲフッ、ゲフッという音が響いて、だんだん近づいてくる。診察室に入ってきた時は、少し落ち着きましたという。
食事の際に空気を飲み込んで、食後にゲップが出ることはあるが、この方は食事と関係ない時にも空気を飲み込んでしまうようだ。便秘はなく、特におならが多いということはないそうだ。ゲップが続くと、不安で過呼吸に状態になってしまうようだ。自分で、過呼吸になるとペーパーバッグをするというので、若い時に過呼吸症候群で受診したっことが何度かあったらしい。酸素が足りなくなるという間違った理解をしていた。過呼吸症候群は炭酸ガスの問題で、酸素が足りないのではないことと、今はその方法は使わないことを伝えた。以前に安定剤(デパス)を飲んだ時に少し効いたというので、、とりあえずデパスを処方しておいた。内服できるのであれば、安定剤頓用で経過をみるのがいいのだろう。