なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

昭和歌謡

2024年11月01日 | 無題

 昭和歌謡の本を集めている。最近は中公新書で「昭和歌謡史」刑部芳則著が出た。

 これまでも「昭和歌謡」の本は出ていたが、大抵は業界に携わった方が、自分の経験をもとに記載したものだった。今回の「昭和歌謡史」は歴史学者なので、曲についての詳細な記録を記載している。(まえがきにもその旨が説明されている)ただ直接に歌手や作詞家・作曲家とかかわっていないので、裏話などはない。

昭和歌謡史-古賀政男、東海林太郎から、美空ひばり、中森明菜まで (中公新書 2818)

 

 これらの本は、業界に関わった方たちなので、業界の裏話(かける範囲での)が満載で興味深い。近田春夫さんの書かれた「筒美京平さん」や「グループサウンズ」の本も良かった。

昭和歌謡1945~1989 歌謡曲黄金時代のラブソングと日本人 (廣済堂新書)

昭和歌謡ものがたり(アルソス新書) 

我が愛しの歌謡曲 - 昭和・平成・令和のヒット・パレード - (ワニブックスPLUS新書)

 平尾昌晃さんが書いていたが、最近の曲は歌詞の分量が多くて覚えきれない(曲自体も構成が複雑)。国民の大部分が知っていて歌えるような流行歌はない、とも指摘されている。昔の歌は1番が5~6行だったりと短くて覚えやすかったと。

 米津玄師さんのLemonのCDなども購入したが、基本的には昭和歌謡を聴いている。当方は百恵ちゃん世代で、谷村新司さん・玉置浩二さん・井上陽水さんのファン。

 医療とは関係ない趣味の話でした。

 

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アナフィラキシーショック

2024年09月29日 | 無題

 9月26日(木)の午前9時にアナフィラキシ―ショックの70歳代前半の男性が救急搬入された。

 前日の夕食はイカ、ソーセージなどで飲酒(ビールと焼酎)もしていた。その日の午前7時ごろ全身にかゆみを感じて、蕁麻疹が出現した。同時に呼吸困難が生じて、自分で救急要請していた。

 救急隊到着時は血圧99/67と低下して、酸素飽和度が76%(室内気)と低下しいえて。酸素吸入10L/分で82%になったそうだ(搬入時は88%)。もともと当院の外来(大学病院の医師担当)に気管支喘息で通院していて、ICS/LABAを吸入している。

 担当した先生は救急当番の割り振りをしているが、その日は午前8時30分に救急搬入依頼が来た。

 前日の当直医(小児科医)は外来診療が始まっていた。その日の午前中は大学病院の外科医で、バックアップ(入院担当)は内科の若い先生だったが、どちらもまだ来ていなかった。それで当番割り振りの先生に受けるように連絡が来たという経緯だった。

 アドレナリン0.5mg筋注と点滴を行いと、血圧が上がって来て、酸素飽和度も改善した。抗ヒスタミン薬も入れたといっていたが、j内服で出していた。

 病棟に上がって来た時に患者さんを診たが、膨疹の赤みは大分とれてきていた。会話も可能になっている。ステロイドも使用して経過をみる。

 

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医学系出版社

2024年09月01日 | 無題

 昨日、羊土社の本を大分購入していると記載した。

 当方が研修医のころは、医学書はもっぱら医学書院の本を購入していた。医学書院の本は内容もいいが、紙質もよかった。他の医学系出版社を圧倒していた。

 羊土社の研修医向け雑誌「レジデントノート」は1999年から出版された。初期研修医向けに特化していて、増刊を出したり、連載記事を単行本化したりしている。

 他の2社からも研修医向けの雑誌が出たが、ほぼ撤退していて現在は「レジデントノート」のみになっている。

 初期研修医向けということで、4月には研修スタートの特集になり、後は内科系各分野の特集になるが、この症状をどう診るかという時もある。さすがに今は購入しなくなり、連載記事の単行本化されたものを購入している。

 

 医学雑誌の紙質は医学書院の「medicina」がいい。羊土社の雑誌はずっとあの厚めの紙を使用しているが、写真の印刷がきれいではなく理由がわからない。

 秀潤社の「画像診断」はたまに(特集によって)購入する。画像の雑誌でいい紙だが、ちょっと厚い。画像の印刷にはこの方がいいのだろうか。

 

 医学書院の本社ビルでセミナーがあり、行ったことがある。水道橋駅で降りて歩いて行った。東京大学が近いので、赤門を見て構内を少し歩いてきた。本郷は文教地区なので、他にも出版社がけっこうある。その時は山中克郎先生の講演で、著書にサインしてもらって帰って来た。

 

 最近は、中外医学社も初心者向けの良質な本をよく出している。増井伸高先生が、ハンターシリーズを出していて、今は「POCTハンター」を読んでいる。読み進むにつれて内容が深くて(初心者には)、とにかく実用的な事がわかってくる。

 中外医学社の本は、以前は印刷が悪くて(薄かった)紙質が悪かったが、現在は改善されている。

 

POCTハンター 血ガス・電解質・Cr・hCG×非専門医

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夫婦の関係

2024年08月18日 | 無題

 COVID-19で救急搬入されて入院した70歳代前半の男性は、レムデシビル3日間投与で解熱軽快した。この方は夫婦二人で飲食店を経営している。

 病室に行くと、妻と電話で話していた。妻も発熱があり、どうしたらいいですか、と訊かれた。すぐに発熱外来を受診するように伝えた。発熱外来の受付をしておくため、妻の名前を訊くと姓が違った。「まだ籍を入れていなくて」ということだった。

 妻は自分で車を運転して発熱外来に来た。コロナの検査は陽性だった。60歳代後半で保険は3割負担になる。値段の点で迷っていたが、抗ウイルス薬を希望されたので処方した。(併用禁忌の睡眠薬の関係でラゲブリオ)

 

 脳出血後遺症で地域の基幹病院脳外科から、40歳代後半の男性が回復期リハビリ病棟に転院してきた。自営業に戻るための作業療法を行っていた。

 回復が良く、予定よりも短い期間での退院予定となった。妻が病状説明と保険証書依頼のため来院した。妻だと思って説明したが、病棟看護師さんから「離婚してますよ」といわれた。離婚して元妻と子供は別居していて、患者さん自身は一人暮らしをしている。ただ、自営の仕事はいっしょにしているそうだ。

 

 それぞれ事情があるのだろうが、詳しい話には関わらないことにした。

 

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UDF

2024年07月14日 | 無題

 amazonでUDF(ウルトラディテールフィギュア)シリーズとして、アニメチャラクターの小さなフィギュアを販売していて、たまに好きなキャラクターを購入している。’

 ムーミンでは「スナフキン」、ピーナッツPEANUTSでは「スヌーピー(とウッドストック)」、クレヨンしんちゃんでは「しんちゃん」と「ぶりぶりざえもん」、キテレツ大百科では「コロ助」など。

 ちびまる子ちゃんは「まる子」と「おじいちゃん=友蔵」を購入した。「たまちゃん」も販売されたので購入した。

 

 ちなみに、病院の看護師さんで、たまちゃんが大きくなったらこんな感じだろうという人がいる。ひそかに、たまちゃんと呼んでいる。

 以前に、入院していた高齢の患者さんが酸素吸入を外して病室から廊下に出て来て、そのまま倒れて亡くなるという出来事があった。(せん妄状態だったか)時間外の早朝のことで、当直医が駆け付けて心肺蘇生術を行ったが、反応しなかった。

 その時に深夜勤務で担当していたのがこの看護師さんで、ショックを受けてしばらく勤務を休んでいた。

 また新型コロナで入院していた認知症の高齢男性に、突然ベットに押し倒されたこともあった。個室管理で個人防護服(Full PPE)を着用していたが、アイガードやN95マスクは吹っ飛んだ。それでも、看護師さん2名1組で入っていたので大丈夫だった。(患者さんは家族に説明して早期退院へ)

 看護師さんはいろいろと大変なのだった。

 

  たまちゃん(穂波 たまえ)

 まる子とは大の仲良し。三つ編みとメガネが印象的な女の子。まる子の思いつきや発言をいつも真剣に受け止めてくれる優しくまじめな性格。                                

 ときどき、たまちゃんの常識では理解できないような事があると、ひそかに心のなかでたみーというアルプスの少女に変身しその気持ちをかたるというロマンチックなところもある。
 好きな食べ物はメロン、プリン、ケーキなど。

たまちゃん(穂波 たまえ) イメージ画像

 

 まる子に翻弄されるおじいちゃんの友蔵さんがいい。理想の老後の姿なのかもしれない。

おじいちゃん(さくら 友蔵)

 まる子のおじいちゃん。

 まる子の事が大好きでつい甘やかしてしまうやさしい性格。ちょっとぼんやりしているのでときどき、まる子がおこづかいをもらおうとし、そのうまい口ぐるまにのせられてしまうことも。
 そんな時は少し元気がなくなるが、最後にはやっぱりまる子のためにつくしてしまう。それくらいまる子と友蔵には深いきずながある。 

 また、何か出来事があると、心の中でひそかにその事をあらわす俳句をよむことがある。俳句をよんだ後はたいてい「友蔵 心の俳句」という言葉でしめる。(実際は季語がなく、内容的にも俳句ではなく川柳)
 好きな食べ物は湯豆腐、納豆、ウニ。

おじいちゃん(さくら 友蔵) イメージ画像

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東京からやってきた

2024年06月25日 | 無題

 6月20日(木)の午後11時半過ぎに65歳男性が救急搬入された。通常の搬入とは違う搬入だった。

 この方はその日の午後8時過ぎに、市内の駅前にあるコンビニに来て、左肩が痛いと訴えた。従業員が救急要請したが、すぐに搬送とはならなかった。警察に連絡がいって、介入(聞き取り調査)していた。

 東京からきたらしいが、お金は持っていない。新幹線ではなく在来線を乗り継いで来たらしいが、無銭乗車のようだ。ポロシャツに半ズボンというスタイルで手提げ袋を持っていた。

 

 当直だった内科の先生は、警察官立ち合いのもとで診察すること、帰宅可能な状態であれば入院はできないという条件で、搬入を受け入れた。

 訴えていた左肩痛は確かにあり、関節の可動域制限はあるが、最近始まったことではないようだ。バイタルはまったく正常域だった。当直医は、意識は清明で会話もできるが、認知力に問題があるという印象をもったと記載していた(軽度の精神遅滞があるのかもしれない)。

 東京から鉄道で来ているが、どうにかして駅構内に入ったのだろう(入場券か近場への切符を購入?)。当地の駅は改札を通らなくてもホームの低い柵を乗り越えれば簡単に出られる。

 お金がなくて食べ物を手に入れられないので、コンビニに入って声をかけたということらしい。結局警察で保護することになった。都内の施設にいたという話もあり、連絡がつけばそちらと交渉するのだろう。

 

 引き取りに来る施設や親族がいれば、移動の費用はそちら持ちになる。連絡先がまったくない(わからない)場合はどうなるのだろうか。昔そういう場合はとりあえず隣の県までの運賃だけ持たせた、という話を聞いたことがある。(今どきは人権問題になる?)

 

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「私が心電図を読めないわけ」

2024年05月03日 | 無題

 6年前に書いた原稿だが、備忘録としてこちらに記載しておくことにした。当院の麻酔科医(当時)が医師会から原稿を頼まれたが、「以前にも書いてもうネタがないので、代わりに書いてくれ」と当方に依頼されたものだ。

 

 「私が心電図を読めないわけ」

 村川裕二先生は研修医必携の「循環器治療薬ファイル」の著者で、心電図の本を多数出されています。

 そのうちの研修医向けの本と、「あなたが心電図を読めない本当の理由(わけ)」などの心電図や循環器診療をネタにした脱力系エッセイを購入してきました(専門的な本は買いません)。

 当初「私が心電図を読めないわけ」という書名にしたかったのに、「それでは弱気すぎて誰も読んでくれません」という出版社の意見に押されて、「あなたが~」なりました、などと村川節で書かれています。

 ぜひ村川先生を直接見てみたいと思い、村川先生を講演に読んでくれないものかと騒いでいました。巡りめぐって平成25年当地域循環器懇談会の講演に来られることになりました。

 講演内容はすっかり忘れましたが、「循環器治療薬ファイル」にサインしてもらって、名刺をいただきました。

 雑誌の連載を続けたいらしく、「メディカル朝日」の読者ハガキを出してほしい(当然村川先生のコーナーがためになる・面白いと書いて)と依頼されました。出さないでいるうちに、「メディカル朝日」は平成28年11月になくなりました。

 aVRは十数年間無視してきた誘導ですが、aVRのST上昇は左冠動脈主幹部病変や3枝病変を表すことを知りました。他の誘導では広範なST低下を認めるようです。

 以前受診した高齢女性(胸痛はなし)は心電図で広範なST低下を認め、これは一体何だろうかと思っていると、みるみる血圧が低下しました。循環器センターのある病院からドクターカーに来ていただき、救命してもらいました(深夜で大変申し訳なかったです)。

 ずいぶん後になってあの心電図がそうだったのかと気づきました。今は研修医が普通に知っている変化だそうです。

 胸痛で受診した高齢男性はⅡ・Ⅲ・aVFでST上昇があり、下壁梗塞の診断は容易でしたが、3回心室細動になって、1回+2回+2回の計5回除細動をして、洞調律に戻りました。(助かった患者さんの除細動自己最高記録)救急車に同乗してやっとの思いで地域の基幹病院に搬送すると、H先生(当時)が迎えてくれました。その後患者さんは元気に戻ってきました。

 研修医の時から、循環器科は絶対に選ばない診療科目でした。急激に変化する心原性ショックや不整脈にとても対応できる気がしなかったからですが、本当に正解でした。

 虚血性心疾患は学生でもわかるようなST上昇を呈することを希望します。

 胸痛の患者さんが受診して、心電図の虚血性変化が微妙でよくわからない時は、ACS疑いで救急搬送しています。大騒ぎして送ったものの。結果は正常冠動脈で、ハズレの紹介に終わることもあります。心電図判読よりも疑わしい症状で判断しているので、その点はご容赦下さい。

 完全左脚ブロックの虚血性変化やwide QRS tachycardiaはできるだけ(絶対に?)当たりたくないものです。

 心電図がもう少しわかるようになりたいという気持ちで、数年おきに心電図の本を購入しています。基本的に研修医向けの本で、看護師さん向けの本もあります。

 最近は救急医増井伸高先生の「心電図ハンター」が気に入っています。非専門医から循環器科医への橋渡しの仕方を書いています。プライマリケア学会で増井先生のワークショップに出ましたが、とても愉快な先生でした。

 

あなたが心電図を読めない本当の理由

循環器治療薬ファイル 薬物治療のセンスを身につける 第3版

 

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「学び直し風邪診療」

2024年04月29日 | 無題

 「学び直し風邪診療」(中外医学社)具芳明・編著が出た。この本にも書いてある通り、すでに岸田直樹先生の「誰も教えてくれなかった 風邪の診かた」、山本舜悟先生の「かぜ診療マニュアル」がある。

 具芳明先生には感染管理の勉強会で1回当院に来ていただいたことがあるのと、基本的に風邪の本を集めているので、とりあえず購入した。

 届いて見ると(amazon)、思ったより薄かった(220ページ)。医学的な部分は前半で終わってしまうので、岸田先生や山本先生のような詳しい記載はない。

 ただ岸田先生の本は2019年11月に第2版、山本先生の本は2019年10月第3版なので、コロナ前に出ている。コロナ後のコロナも見据えた診療という点では新しい診かたになる。

 後半は藤沼康樹先生の「風邪への家庭医療的アプローチ」など患者さんとの関係のような、医療の在り方・こつ(うまく表現できない)が記載されていて参考になる。

 

今さらきけない疑問に答える 学び直し風邪診療

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浜辺祐一先生の本

2024年04月08日 | 無題

 浜辺祐一先生の「救命センター」シリーズは集英社から文庫本で6冊出ている。単行本で購入した時もあったが、揃えやすいので文庫本でも全部購入した。

 今回最初の本から一通り読み返した。救命センターでの出来事や医療の裏側?の話が、気持ちのよいべらんめい口調(兵庫県出身だが)で書かれている。

 浜辺先生は「墨東病院を2022年3月定年退職、現在、特別養護老人ホーム常勤医」、となっていた。まだまだ第一線で救急の仕事ができそうだが、もう疲れた?。(余計なお世話)

 特別養護老人ホームでの出来事も、またエッセイにして読ませてもらいたい。

救命センター カンファレンス・ノート (集英社文庫)

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スタットコール

2023年12月13日 | 無題

 12月11日(月)に昼前に、全館放送で「スタットコール」がアナウンスされた。回復期リハビリ病棟だった。

 主治医は整形外科医だが、中堅の一番仕事ができる年齢の先生だ。さらに若い先生方も駆けつけてくれる。別の病棟で処置していたが、すぐに駆け付けた看護師さんが、人がいっぱいで近づけなかったと戻ってきた。

 

 夕方に確認すると、患者さんは94歳女性で左大腿骨転子部骨折の術後だった。そもそもこの年齢でよく手術をされるものだ。11月半ばに受傷(転倒)して、すぐに手術が行われた。

 術後は回復期リハビリ病棟に移ってリハビリをしていた。ベットサイドではなく、リハビリ室に車椅子で行って行っていた。調子が悪いと訴えたために、途中で中止して病室に戻していた。

 胸痛や呼吸困難の訴えはなかった。血圧が90台といつもの110~120より低かったが、それ以外のバイタルは問題なかった。主治医に連絡がいって、点滴が開始された。

 点滴を初めてすぐに心肺停止になり、そこで「スタットコール」となった。心肺蘇生術が行われたが反応はなく、家族がすぐには来れないので、主治医が電話で事情を説明した。一定の時間行った後に、死亡確認がなされた。

 頭部CTでは異常はなかった。胸腹部CTでは両側肺に肺うっ血~浮腫・胸水を認めたが、心臓大血管に異常はなかった。冠動脈の石灰化が血管の走行が分かるくらいに目立つ。

 蘇生術後なので、急性心筋梗塞による急性心不全なのか、処置の影響なのか確定はしがたい。心疾患による急変と判断された。超高齢ということもあり、家族はそれで了解されたようだ。

 

 スタットコールstat call(statは、ラテン語のstatim即座から)で、院内で患者さんが急変(心肺停止など)した時に使用される。

コードブルー」も使用される(ドラマの題名になった)。いろいろなコードがあるが、ブルーは患者さんの顔色(顔面蒼白、チアノーゼ)から来ている?。

 コードは他に、コードホワイト(暴力)、コードブラック(テロ)、コードブラウン(自然災害)、コードピンク(誘拐)などがあるそうだ。

 何か月か前に、「コードホワイト」が出されたが、皆さんどういう意味か分からない、といっていた。(会計窓口での暴言だった)

 

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