今日は日直で病院に出ている。嘔吐・腹痛・下痢(・発熱)の患者さんが多いが、インフルエンザはいなかった。入院は2名。1週間前から発熱・咳が続いた85歳女性は右肺炎を認めた。元気なので外来治療もできそうだったが、ご本人と家族は入院を希望した。
ここしばらく食事をとらずにウイスキーだけ飲んでいたらしい75歳男性も肺炎で入院した。妻と二人暮らしで、様子を見に行った息子夫婦が弱っているところを発見して救急要請した。救急隊が酸素5L/分で搬入してきたが、PaO2が58mmHg(PaCO2は32mmHgと高炭酸ガスではなかった)と低く、10L/分リザーバー付きにしてやっと酸素飽和度が94%になった(入院後漸減)。両側肺野に気腫性変化が著明で、まだ喫煙を続けていた。右肺野に浸潤影と肺炎随伴性胸水もあり、1週間以上くすぶらせた肺炎のようだった。摂取不足からの低蛋白血症を呈している。内科の若い先生が外来で高血圧症に治療をしていたが、5月で中断していた。腫瘍マーカー高値(CEA・CA19-9)があり、胆道系の癌が疑われていたが、そのままになっていた。胆道系の拡張があり、肝左葉の肝内胆管の拡張が特に目立つ。病状次第だが、年明けに腫瘍マーカー再検と造影CTを施行したい。
年末まで働いたが、明日元旦も日直で病院に出てくる。ICD認定の通知がきていた。年明けに認定料を振り込めば手続き終了となる。とりあえず定年になるまでは更新していく。