「治療」2015年11月号特集CRPology(忽那賢志先生編集)を読んでいる。国立国際医療研究センター総合診療科の國松淳和先生が、「不定愁訴とCRP」の項を書かれていた。
どこかで聞いたような名前と思ったが、ケアネットで不明熱の講義をしている先生だった。そして、「内科で診る不定愁訴」中山書店の著者だった。書店でみたことはあるが、まだ購入していなかった。
昨日書店で改めて内容をみて、これは買いだった。まず、炎症反応のあるなしと、局在性のあるなしで分類した「不定愁訴診断マトリックス」を作成している。炎症反応ありなら、不定愁訴とはとらずに原因をさがしに行く。炎症反応なしでも局在性なら、やはり器質的な原因をさがず。炎症反応なしで局在性がないと、心身症にもっていきたくなるが、内分泌代謝疾患や神経疾患も入っているのでやはりちゃんと疾患をさがすのだった。
不明熱を講義する先生が不定愁訴の講義をしていることになるが、不明熱の検索も不定愁訴(とされてしまいそうな主訴)の検索も同じことなのだった。
この本の監修をされている加藤温先生は、もともと精神科医で「状況別に学ぶ内科医・外科医のための精神疾患の診かた」の著者だった。この本もすぐ買うことにした。
「治療」の座談会での山口征啓先生(大手町病院)の、「CRPはのろまだけどいいやつなんです」にすごく同意してしまう。
今日は当直(宿直)で病院に来ている。12月31日の当直はここ5年以上定番になってしまった。