午前中はメトロニダゾール点滴薬の話を聴く。注射薬の開発は、経口薬を出しているシオノギが儲からないので断ってしまったという。困っていたところファイザーが請け負ってくれたという三鴨先生の話は面白かった。当院でもすぐ入れるかどうかだが、少し回りの様子をみてから検討することになりそうだ。その後は、岡崎先生の世界中で問題の感染症に話を聴いて、慈恵医大熱帯医学講座の先生のマダニの話を興味深く聴いた(講演が上手で会場中が笑っていた)。野原を布の旗で一振りすると、あんなにダニが付いてくるとは驚いた。ランチョンは臨床内科医会の先生からインフルエンザの話を聴く。
ICD講習会まで時間があるので、上野の東京都美術館に行って、ウフィツィ美術館展を見てきた。ボッティチェリの絵画が見たかった。画集に載っている絵画をある程度みることができた(まさかヴィーナスの誕生やプリマヴェーラは持って来れない)。当時はキャンバスに油彩ではなく、板にテンペラ画の実物を見ることができた。ICD講習会では、帝京大学病院の多剤耐性アシネトバクターの感染管理を担当した松永先生の話が感動的だったが、何しろ学会の最後なので、自分も集まった皆さんも疲れきった状態で聴いている。
今回の化学療法学会は、総じて70~80点くらいの成果があった(かな?)。来年の春は京王プラザで開催されるので出席して、秋は北海道開催なのでパス。再来年の秋は東京ドームホテルなのでたぶんまた来る。