今日は日直で、入院は4名だった。両側誤嚥肺炎2名、心不全・腎不全1名、インフルエンザ+肺炎1名でいずれも高齢者。誤嚥性肺炎の2名(87歳と93歳)はDNRとした。心不全・腎不全の患者さんも基礎にMDSがあり(がんセンターで診断)、難しいかもしれない。
41歳女性が発熱と咳・喘鳴で受診した。2週間前から咳が続き、2日前から発熱・喘鳴も出現した。バイタルは発熱以外は正常域。聴診でも喘鳴が聴取された。インフルエンザとRSウイルス(いっしょにできるから両方出してしまった)の迅速検査も提出したが、陰性だった。
胸部X線で両側肺にすりガラス様陰性があり、何だか形が変だった。胸部CTも追加した。すりガラス陰影は胸部単純X線でみるより、多発している。末梢血で好酸球増加を認めた。ただ一番目立つ陰影は肺門から広がる形態を呈している。好酸球性肺炎のphotographic negative of pulmonary edema patternの逆になる。一回まわってpulmonary edema pattern?。
白血球数は正常域で、CRPも0.4とほとんど陰性を呈した。細菌性ではない。喫煙歴はなかった。普段だったら、基幹病院の呼吸器内科に紹介してみてもらうが、今日(大晦日)はどうかと思いながら、電話してみた。若い消化器内科の先生が内科日直で、幸いに受けてくれた。診療情報提供書と画像を入れたCDを持たせて、息子さんの車で向かってもらった。ありがとうございます。