最初、感染管理ナースから、血液透に来ている患者さんの身体から虫が飛び跳ねたという報告が来た。どうもノミらしいという。
その患者さんの自宅は猫を飼っているそうで、失礼ながら外見的に衛生的ではない。その後は別室で透析をしていたが、今度は透析室のスタッフ2人が噛まれたのだった。そしてその患者さんの身体から飛び跳ねたものを捕獲して顕微鏡で確認すると、ノミと判明した。
透析室の遠くの方からもノミが確認され、部屋中に広がっていた。深夜に事務職員が殺虫剤を焚こうとしたが、透析室のMEさんから機器に影響するのでやめてほしいと言われ、地道に殺虫剤のスプレーをすることになった。
自宅をどうすることもできない。病院に来た時はシャワーを浴びてもらい、そっくり下着ごと着替えてから透析室に入ることになった。着替えた服はビニール袋に入れて殺虫剤をかけ、そのままクリーニングに出すことになる。
実際にシャワー室で着替えてもらったところ、身体中に大量のノミがいたそうだ。持ってきた鞄の中にも大量にノミがいた。見ていた看護師さんは寒気がしたと言っていた。病院内に入る前から、別ルートでシャワー室に案内しないと、歩きながらノミが病院内に広がる可能性がある。
透析は週3回なので、毎回これを繰り返すことになる。スタッフの負担は大きい。殺虫剤は当然病院もちになる。感染管理ナースが同業者に訊いてみたが、そんなケースは経験していないといわれたそうだ。まあそうだろう。
自宅で複数の猫を飼っているが、野良猫もまじっているらしいという話だった。行政(市)にも連絡することになったが、強制権がないので、手出しできないと言われた。きれいにした患者さんをいったん入院にして、その間に自宅のノミ駆除を業者に依頼することを家族に勧めることにしたが、それも強制力はない。保健所でも来るそうだが、やはり強制力はないので、乗り気ではないそうだ。
今日は、道後温泉から坊っちゃん電車に乗った。松山市駅で電車の向きを人力で替えるのが面白かった。ロープウェイで松山城に登る。天守閣の急な階段を上がって、松山市内を一望できる。坂の上の雲ミュージアムは原作が好きなので、是非行きたかった。
松山から特急しおかぜで瀬戸大橋を通って岡山に出て、姫路まで来た。
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