数社のMRさんが、糖尿病の新薬である選択的SGLT2阻害薬の宣伝に来ている。来週は市医師会の講演会でもこの薬の話が出る(座長を頼まれた)。例によって長期処方ができる1年後から使用するので、様子をみてから決めることにする。おそらく講演会のテーマとして何回も取り上げられるのだろう。今年の糖尿病学会の目玉なのだろうが、大阪での開催なので(東北から行くのが面倒なので)行く予定はない。内科の若い先生が糖尿病に興味を持っているので、学会に行きたいと言うかもしれない。
それにしても、選択的SGLT2阻害薬は6社?から出るという話だ。DPP4阻害薬もそんなにいらないというくらい出ている。他の糖尿病薬が、むしろ整理されているのと対照的だ。SU剤はグリミクロンが評価されて、これとアマリールしか使わない。アクトスとメトグルコはその系統では唯一の薬になっている。α-GIはセイブルしか使っていない。グリニドはグルファストしか使っていない。昔からの薬はほとんんど、1種類1薬剤になっていてわかりやすい。
先日、薬事委員会にトレシーバの院内使用を申請した。レべミルから変更するので、特に採用に問題はない。インスリンを使用している先生方からの要望でもあった。今は持効型としてランタスのみを使用しているが、トレシーバがあるとランタスから完全に切り替えになりそうだ。ノボラピッドとトレシーバがあれば、あとは混合製剤が1種類あればいい。中間型を持効型に変えた製品、つまり超速効型と持効型の混合製剤(3/7製剤)が発売されると聞いた。この場合、昼の高血糖をどうするかという問題はあり、昼に超速効型を使う必要があるかもしれないが。そうなるとインスリンも、超速効型と3/7製剤と持効型の3種類(各種1薬剤)があればいいということになって、すっきりする。