昨日の日当直は応援の先生だった。日直の時は中年女性の急性腎盂腎炎などがあったが、外来治療にしたので入院はなかった。当直帯に入っても受診は多く、4名が入院した。
そのうち83歳男性は両側肺炎で酸素飽和度が上がらず、気管挿管・人工呼吸管理となった。1週間前から感冒症状があったそうだが、昨夜急に呼吸困難になった。脳梗塞後遺症があり、足に褥瘡の軽快した後があり、ADLは悪いようだ。当地域の基幹病院の神経内科に脳梗塞後遺症・症候性てんかんで通院していた。その病院としては一番近い。救急要請したが、救急患者が入っていて受け入れできなかった。呼吸器科のある病院(6か所とか)に依頼したがダメで、当院に搬入された。
胸部X線・CTを見ると、肺門から両側肺野に斑状影が広がっていた。経過は感冒罹患後の二次的肺炎のようではあるが、症状が急激に出現しているので、誤嚥が疑われる。現在の酸素濃度60%で、血液ガスの所見からは、これ以上下げにくい。頑張ったけど結局だめでしたという経過になるかもしれない。年末年始の休み体制はまだ続く。少しずつ調整して抜管を目指したいところだが、きびしそうだ。