先週の土曜日、内科の若い先生が日直の時に十代後半の女性が発熱・咽頭痛で入院していた。婦人科・小児科病棟を借りて入院していたのでわからなかったが、今日相談されて初めて気付いた。扁桃は発赤して白苔も付着している。溶連菌迅速試験は紹介先の医院と当院で行っていずれも陰性だった。前頸部リンパ節・後頸部リンパ節が腫脹している。白血球数12000・CRP10で、異型リンパ球は目立たない。肝機能障害があるが、肥満があり脂肪肝かもしれない。
膀胱炎の所見があり(腎盂腎炎ではなさそう)、帯下もある。尿はトリコモナス陽性で、婦人科外来に紹介して淋病・クラミジアの検査が提出された(外注)。伝染性単核球症を想定して、抗菌薬は使用していなかった。咽頭培養も提出したが、内科医院でメイアクトを使用した後の提出になる。トリコモナスに対してフラジール内服を処方していた。咽頭炎と尿路婦人科感染を考慮すると、いろいろな組み合わせが考えられてしまう。セフトリアキソンを開始して、培養とEBウイルスマーカーの結果待ちでどうでしょうかと提案した。
私の方は、午前中内科再来をみて、昼に受診した脳梗塞後遺症で通院している80歳代前半の男性を誤嚥性肺炎の診断で入院させた。まあ、いつも通りの週明けだ。