今日の内科再来は年末年始の分も入っていたので、受診数が多かった。次回の検査や予約表を昨日に夕方に作成して準備をしていたので、何とか終えることができた。
地域の基幹病院脳神経内科から脳出血の93歳女性が転院してきた。1月2日に脳出血(左被殻出血脳室穿破)が発症した。脳神経内科で診ていたので手術適応なしと判断されたのだろう。昏睡状態が続いていて、末梢点滴のみでお看取りの方針となったそうだ。
連絡がきたのが一番脳浮腫が進行したころになる。まだ急性期なので急変する可能性もあるが、意識がある程度回復する可能性もあるかもしれない。とりあえずは、決まった方針で経過をみることにした。こういう症例では、どこまで治療するかという問題になる。
家族は、この患者さんの夫(認知症)の介護をどうするかで大変らしい。なんとかショートステイに入ることができたそうだ。
「世界史を動かした脳の病気」幻冬舎新書を読んでいる。日本武尊はギラン・バレー症候群、ヒトラーはパーキンソン病、毛沢東はALSなど、興味深い話だ。