なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

アルコール性肝硬変

2024年09月15日 | 消化器疾患

 地域の基幹病院消化器内科には、胃・大腸・肝臓・胆膵それぞれの専門医が揃っている。肝臓専門医が、聞いた話では親戚のクリニックを急遽継承するため退職された。

 大学病院としても地域医療の重点病院なので、少し待っていれば新たに肝臓専門医が赴任するはずだが、まだ実現していない。その後肝疾患の患者さんを次々に他院へ紹介するようになり、受け入れも休止している。

 

 8月初めに市内のクリニックから当院消化器科外来に紹介された40歳代後半の男性も、基幹病院に通院していた。専門医退職で県庁所在地のクリニックに紹介されたが、定期通院としては遠方なので行かなかった。(自分のクリニックに紹介した?)

 数か月治療中断後に、腹水貯留による腹部膨満で当市内のクリニックを受診したが、びっくりして当院に紹介してきたということのようだ。

 消化器科受診時は、AST 98・ALT 35・ALP 100・γ-GTP 91・総ビリルビン3.4と、飲酒はしていないか少し飲んでいるかという値だった。腹部CTでは中等度の腹水貯留を認めるが、肝腫瘍はないようだ。

 フロセミド20mg・トルバプタン7.5mgなどが再開されて、症状は軽快している。(何故か、抗アルドステロン薬MRAは入っていなかった。)

 

 最初から当院紹介でもいいし、基幹病院の近くや当院の近くに肝臓専門医の開業医もいるので、そちらに紹介でもいいと思うが。

 

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