今日は内科日直で病院に出ている。12月31日か1月1日に必ず病院に出る様になって久しい。今のところ救急搬入はなく、インフルエンザの患者さんが出始めたなあ、と思いながら診療していた。
昨日は消化器科医が内科(系)日直だった。体調不良でまだフルに仕事ができない状態が続いている。立場上12月31日か1月1日に出ますと言われたので、31日に入ってもらった。それほど忙しくはなかったようだ。体調不良の時はは変わるので、当方が内科当番になっていたが、大丈夫だったようだ。
当直帯に入ってすぐくらいに、当直の外科医(宿直は全科当直で大学病院大学院生のバイト)から電話が来た。腰痛を訴えて受診した89歳女性が、受診してみると39℃の高熱があった。腰痛は3日前に転倒してからだという。感染源がはっきりしないが、内科入院にしていいかということだった。発熱以外のバイタルは問題なく、意識清明だった。肺炎はないが、尿検査の結果はまだ出ていなかった。
発熱と腰痛だと感染性腰椎炎(椎間板炎)が気になるが、明らかな外傷の既往がある。尿路感染症が考えられた。尿培養と血液培養2セットを提出してもらって。点滴2本とセフトリアキソン1g点滴静注の入力をお願いした。
今日病棟で患者さんを診察したが、よくしゃべる元気な方だった。食事摂取も良好。昨日受診したのは、腰痛もあるが、左膝関節痛もあって歩行がむずかしかったからだという(普段も杖歩行程度)。整形外科クリニックに通院してアセトアミノフェンと湿布が処方されていた。触診ではやや熱感はあるが、明らかな膝関節炎というほどではない。1週間前から風邪をひいて咳・痰も軽度にあった。
膝関節のX線で、関節内に石灰化はなかった。膝関節偽痛風と言い切れない。関節液をとるほどの腫脹もない。昨日の尿所見は尿路感染症と言えるほどのものではなかった。尿中の細菌は陰性。胸腹部CT(単純)では肺炎像はやはりなかった。胆嚢摘出術の既往があって、総胆管は拡張しているが、明らかな総胆管結石はなく、肝機能は正常域だった。
休み明けに腰椎MRIもみることにした。抗菌薬(セフトリアキソン)とNSAID(セレコックス)を併用して経過をみることにした。あとは培養とMRIの結果をみて決めよう。
年末年始の前半を担当した内科の若い先生(地域医療研修の内科専攻医)は、31日の昼前まで仕事をしていた。後半は年配組が担当なのでゆっくり休めるかな。