昨日は堤聖也選手と井上拓真選手の試合に感動したが、今日は今一つ盛り上がらないなと思っていた。
オラアスクアガは見逃したが相手が負傷して無効試合、田中恒成も見逃したが判定負け、那須川天心は疑惑のダウンを取って判定勝ち。
那須川は動きが硬くて何がしたいのか全く分からない。相手と距離のある場所で変なステップを見せたりパフォーマンスばかり。目の上を切られた時はレフェリーが何も言ってないのに勝手にドクターチェックになると判断して気を抜いてるし。勝利者インタビューでは、来年はタイトルマッチやりたい、観たくないですか皆さん、と会場を煽っていたがもっと精進しないと誰にも勝てないと思う。
しかし最後に中谷潤人が見せてくれた。
対戦相手のペッチ・ソー・チットパッタナも中谷と同じ長身痩躯で二人がフェイントをかけあいながら対峙している姿がかなり絵になる。
ペッチは積極的に前にでて来るが、そのパンチに少し先んじて中谷のパンチがあたる。
しかし、ペッチのパンチの方が勢いがあり、中谷のパンチはやや手打ちのようにも見えた。
しかし6R、ストレートと腕を折りたたんで近い距離から撃ち込む強烈なフック・アッパーで中谷が二回ダウンを取って見事なKO勝利。
以前は長身を使って遠くから一発撃ち込んだあとすぐにクリンチに逃げるつまらないボクシングをする印象があったが、今回はパンチを打っても重心がぶれず近い距離でもクリンチせず連打を撃っていた。
相手のペッチ選手も70何戦してKO経験なしというタフで動きも良かったが、桁違いの強さを見せた。
前回観たときはこの選手の強さを理解できていなかったな。
井上尚弥にはまだまだ勝てないと思うが物凄くパンチが強い。解説者が言っていたように、ネクストモンスターでありこの先楽しみな選手だ。
何故だか良く分からないがボクシングに良い日本人選手が大勢でてきて盛り上がっているのは嬉しい。
昔は言ったら悪いけど、才能のある選手があまりいなくて面白くなかった。
大橋秀幸とか六車卓也とか、ボクシング界が低迷していた時期に頑張っていた選手たちは、根性は凄かったけど頭をつけてフルラウンド撃ち合っても相手を倒せず、両目がはれ上がった状態で判定勝ちとかで、観ていて楽しくなかった。
でもそうやってボクシングの灯を絶やさずに守り続けてきた人達がいたから、スポーツ文化として我が国に根付いて子供のころからやっている選手が増えてこんなに日本のボクシングが強くなったのかもしれない。
途中、亀田一家という日本のボクシングを茶番劇に貶めたどうしようもない人達もいたが…いまだにあの人達がプロモーターとか解説者としてボクシング界で派手に動いているが出来れば表舞台に出さないようにしてもらいたい。
RIZINはドーピング疑惑が持ち上がって綺麗な裁定がなされずもう見る気がしないので、これからはボクシングを見て楽しませてもらおうと思う。