正月に大阪の古本屋で、新幹線の中の暇つぶしにシリーズ8作目のシティ・オブ・ボーンズを買って、微妙な感じだったのでマイクル・コナリ―が面白いのかどうか確認のためシリーズ1作目を読んでみた。
なんか、冗長で中々物語の中に入っていけなかった。
警察内部の描写とか細かくて、たしかコナリ―が警察付き記者だかなんだかで、内部の事良く知ってるのだろうけど、もっと省略しても良いのじゃないかと思った。
上下巻だが上巻を読み終わるまでかなり時間がかかった。
ロスアンジェルスの地名が沢山出てくるのでGoogleマップでその都度検索したが、それが面白くもあり、また逆に物語に入り込めなかった理由かも。
主人公の造形は良い。
ありがちだが、頭が切れて組織になじまないけど仕事はできるカッコいい男。
頭の良さの見せ方が上手。
脇役も良い。
内部監査のルイス、クラーク、彼らの上役のアーヴィング
FBIのエレノア・ウィッシュ、ローク
不良少年シャーキー
生き生きしてる。
でもやっぱり微妙。
もう一作読んでみよう。
刑事ものだと、マイクル・Z・リューインの「刑事の誇り」が好きだったが、断捨離したとき売ってしまった。
あと、フロスト警部モノも好きだった。
雑事に追いまくられ、同時進行で複数案件対応していく主人公にリアリティを感じるのかな。
ハリー・ボッシュは1件の事件に専念しているところが自分的に物足りないのかもしれない。
あとボッシュが盗聴器を仕掛ける場面だが、別に電話機の中にしかけなくても、テーブルの下とかに貼り付けとけば良いのでは?と思ったがピポパというプッシュトーンを聞くために電話機にしかけたのだね。
翻訳も今一なのかも。ホイールキャップとホイールカバーが同じ文章の中に出てきて、どういう事と思った。
128ページ「ホイールカバーがついていない白のフォード・リミテッド。車体の色とあわせた白いタイヤに安物のホイールキャップをかぶせているだけだ」これは原文がおかしいのかな。
タイトルも表紙にThe Black Echo(原題)と書いたうえで、ナイトホークスとしているが、あえてThe Black Echoではなくナイトホークスにする意味が分からなかった。
エドワード・ホッパー(edward hopper)という人がNightHawksという絵を描いていて、ストーリーの中に出てくる。
ネットで検索したら出てきたが、意味ありげな絵だった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B9_(%E7%BE%8E%E8%A1%93)
けっこう有名な画家みたいで、ネットで色々論評している方々のサイトがいくつもあった。
追記3/13 忘れてたけど、第2作の「ブラック・アイス」も読んでいた。
やっぱり微妙だが、第3作の「ブラック・ハート」も読んでみよう。。